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コノヒト、スキ、ワタシ、シゴトスルアルヨ

7月21日(金)

エルマガジン社を退社して、フリーになってすぐの頃に、「グルメぴあネットワーク」の鈴木幹男関西支社長が140Bにやってこられた。鈴木さんは江さんとは昔からのお知り合いだそうである。関西支社長に就任された「グルメぴあ」は最近、「ぴあ」から独立した。それを機に、新しい展開を考えているのだが、単なる店紹介ではない「お店の話」サイトを立ち上げたいというので、140Bにお声が掛かったのである。そして、鈴木さんはアオヤマの前ブログの読者でもあったそうで、神戸の中国料理のことなども書いて欲しいとオファーをくださった。わーい。

フリーになって、自由とワガママを混同している私は、鈴木さんを一目見て「コノヒト、スキ。ワタシ、シゴトスル」と仕事が選べる自由を満喫し、そうして選んだ仕事では今まで出来なかったことを実現するというワガママをむさぼった。それが、「グルメぴあ」サイト内に今日からアップ される「さすが関西(うまいもん)ここだけの話」http://g.pia.co.jp/kansai/である。

ウェブデザインは、140BのHPもお願いしている京都の「のぞみ」さんが担当。とてもスッキリとシャープでかっちょいい。あ、そういや、140BのHPの更新もお待ちしてまーすよ、フジタ青年っ!

3年ほど前、雑誌編集をしながらブログを書き出したとき、なによりも感激したのがブログの「文字数無制限」さであった。決められた文字数なしに、いくらでも書ける喜び。楽しいー。紙媒体の、とくに雑誌なんかでは、どうしても文字にさけるスペースというものが限定されている。そして、さらにいうと「活字離れ」と言われる昨今、誰も文字なんか読まない、と言われ、雑誌はグラビア化している。

でも、「誰も文字なんか読まない」というのは、ある意味正しいし、ある意味間違っている。そもそも、誰も文字なんか読んでいないのだ。読者が読むのは「誌面からのメッセージ」のみなのである。でも、その文字にメッセージがない文章が多すぎるから、「誰も文字なんか読まない」と業界(どこの?)解釈されている。例えば、グラビア化したビジュアル誌なら、写真のメッセージを読者は読んでいる。でも、読むべき写真がないからおっぱいの谷間を見るしかない。同様の理由でラーメン屋100軒の写真を見るしかない。いや、白いビキニを付けたおっぱいや100杯のラーメンにもメッセージはあるのかもしれない。でも芸がない。「おめーさ、芸がねーんだよ」。そういう人は、人から相手にされない。一生懸命とかそういうのはあんまり関係ないのだ。

えと、なんの話だっけ、そうそう、「さすが関西ここだけの話」http:// g.pia.co.jp/kansai/の、話だ。

…ということで、ということにして話を進める。鈴木さんが来社されて、従来のフォーマット化されたネット店情報ではない「お店の話」を読者へのメッセージとして明確にする、雑誌とブログのええとこ取りみたいな特集サイトを作りましょう! とプロジェクトが始動したという訳だ。コンセプトワークから拘らせて頂いて、これは随分と面白かった。

ミーツ編集部を離れて、何人かでひとつのモノを作り上げることにもう飽きたと思っていた自分が、実は誰かと何かを作りたがっていると気が付かせてくれたことにも、「グルメぴあ」の皆さんに感謝したいちくま新書の『ウェブ進化論』を読んで「あーひー」となり、まだまだ試したいアイデアがたくさんある。これは、今後への現在進行形の課題でもあるんだけど、目下の一番の課題は「増殖」だ。そのための仕掛けも、実は「神戸の中国料理」の中にたくさん組みこんでいる。「そんなのわかんないけど、読んだらお店に行きたくなった。神戸に行こうと思った」と思ってもらえると、なによりも嬉しいですが。

さて、アップしている「京都の割烹」と「神戸の中国料理」のここだけの話で、アオヤマが担当した「神戸の中国料理店」は、これはも、も、もしやラ〜ブレタ〜フロ〜ム・アオヤ〜マ〜? はい(もじもじ)。で、なんだかちょっと恥ずかしい気もするけれど、「ずっとアナタが好きでした。じゅる」ということで、中国料理好きの人も、神戸に遊びにこようって人も、アオヤマはそうかもしれないがオレはこうだって気持ちを自分のブログに書こうって人も、皆さま読んでみてくださいね。

さて、その現在進行形の「神戸の中国料理」のオマケに、昨年に一度ブログでアップした上海の中国料理話を付けたいと思います。思えば、小学校6年生の春、父親に「中国は変わるから見ておけ」と日中子ども友好使節団(今思えば毎日新聞主催)に放り込まれて初めて目にした異国が中国で、そこで出会った中国人の大人たちや、大陸の中国料理の皿や、乾いた大地に、いまでも私の心の一部は絡め取られているのかもしれない。この話はまた改めてしたいと思う。

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2006年07月22日 12:18に投稿されたエントリーのページです。

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