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2007年7月 アーカイブ

2007年7月16日

颱風の日に江國香織を読む

7月14日(土)

 台風4号接近につき、日本国内に雨が降る。雨による唯一の救いは、これで各地の水不足が解消されることだ。それ以外は何もない。
雨が降ると困ることのひとつに、お日様が見えないのがある。洗濯物が乾かないからだ。あまりに乾かないので、ものは試しと、先日、近所にできたらしいランドリーの様子を伺いに行く。新しくできたのに気づくまで、実は、いくらかの時間を要した。普段はほとんど通らない道に面していたからだ。用事があって、ふと前を通りかかったときに見えた室内には、壁に面した縦置きのいわゆるランドリー用の乾燥機と洗濯機。なにあれ!それから、使ってみるべくタイミングを逸していた。そして今日に至る。

またもや通りがけのふりをして、こそっと洗濯物屋のある場所の様子を探る。ガラス張りの室内を覗き込む。ぱらりとひとがいる。えらく混んでもいない。だが、乾燥機やら洗濯機のなかには、何がしか入っているふうだ。おそらく乾燥機や洗濯機に中身だけ放り込んで、時間になったら取りにくる寸法だろう。家から近いとはいえ、そう何度も行ったり来たりするのは面倒である。だから、乾燥機を使ってみようという思いは止め、興味の矛先は、発見した靴洗い機へと移した。靴を洗い、乾燥機にかける。自分のでもない洗濯ものを眺めながら待っている趣味もないので、その間は、持ち込んだ文庫本を読んだ。最近買った『雨はコーラが飲めない』(江國香織、新潮文庫)。かつて読んだ小説の、文章の運びが軽快だったからというだけの理由でこの作家のを選んだ。でも、開けてみると、それ小説ではなくエッセイだった。小説のほうが、どことなくいいと思った。文章は相変わらず軽快で、あまりにさらりとし過ぎていたくらいだ。エッセイだったので、あっという間に読み終えてしまった。読み終えて、本を閉じてもまだ乾燥は終わらない。おかげで、それからすこしは、手持ち無沙汰だった。仕方なく、洗濯機のまわりに表示されている使い方の説明や乾燥機のかけ方についての注意事項を見たり、乾燥機の使用容量の目安、ランドリーで守るべき規定などを何度も読んだりした。それでもまだ乾燥は終わらず、最後はじっと時計を見つめた。


7月13日(金)

 ことしは、金曜日が多い気がしますね、13日の。別に、だから、どうってことじゃあないんですが。気になると言うか、思い出す日ですね。


7月12日(木)

 今日も暑い。
 実にいろんな課題が目の前に浮かぶ。ああでもなくこうでもなく。
片付ける、いや、解決していくその先にもまた、ああでもなくこうでもなく。いろんな課題が出てくる。それは、合気道のことであったり、講義のことであったり、暑さのことであったり、何気ない日常のことであったり、人との接し方であったり、我が生き方であったり、学問のことであったり、芸術のことであったり、稽古のことであったり、親戚づきあいのことであったり、試験のことであったり…そのほかいろいろとある。ああでもなくこうでもなく。もう、考えるのはよそう。そして、ご飯を食べよう。


7月11日(水)

 やっぱりセブンイレブンと関係があったのですね、今日は。


7月10日(火)

 このところ、いろんな依頼や問い合わせが来る。
なかでも多いのが「合気道の夜間クラスを開講してください」と「こどもの合気道クラスを開いてください」という依頼だ。これらだけで十数件。
どちらもわたしが現在のところ切望しているものである。だが、現在までに実現に至っていない。なぜなら、夜時間に稽古できる場所が見つからないからだ。あれば、早いうちに開きたいと常々思っている。だから、見つかればすぐさま始めるだろう。問題は場所もないまま始めることができないという状況である。青空教室じゃあるまいし。解決方法あるいは解消法は、至って根本的なところにあるのだ。

また、こどもにも教えてみたいと、暇をみては思い描いている。どういう反応を示すだろうか、あるいは示さないのだろうか。どういう状況で覚えるのだろうか。そして合気道をすることがまだ見ぬ彼ら彼女らにとって、どのような効果をもたらすものなのだろうか。あるいは還元してわたしの側に。この手の想像も、いや、実際は想像では追いつかないことが多々あるのだろうが(という想像もまた二重三重に想像の域を出ないものであるが)、わたしにとってのひとつの思い描く世界としてあるだけだ。というのも、これまた前者と同じく、会場の確保が難しいという問題が浮上するからである。

近隣の目ぼしい会場や公共の施設などは、もちろんアンテナを張りめぐらせて、探している。直接尋ねたりもしている。だが、なかなかうまくいかないものだ。ああ、どこか阪神間で適当な場所はないものだろうか。
ある意味、わたしも道場が欲しいです、先生。


7月9日(月)

 月曜日は、朝から1レッスンと決まっている。これが結構身体にいいのだ。先生の話す音の「声」に耳を傾ける。その音に合わせる。音を加工せず、砕いたりせず、ただそのまま移すのだ。
「音を移す」。
いま、人生において、初めてこのような表現を用いた。このような言い方はあるのだろうか。一番しっくり来る。
なぜかわからないが、会話の表現はそのまま音を移す行為だと思う。移したものは、自らの口から出ている。一度、自身の身体の中に落とされてから、音となって外部に表現される。わたしのものであって、わたしのものでない言葉の誕生だ。それは、始めは習った言葉であり、わたしの身体の中を通って出てきた言葉であり、そして誰かに伝える言葉となる。段階的に発生される。しかもその言葉を発生するにあたって、身体を通しているということは、そもそも耳だけでは、音を聴いていなかったのではなか。ふとそんなことを思うようになる。
 
さて、その後は下山。下川先生のところで稽古。
どうも先ほどの1レッスン効果が出てきたのか、下川先生の音を移す行為が非常におもしろい。これまでもおもしろいのだが、聞く側の身体によって、音も随分変化するものだと思われる。身体に染みてくる。音を耳だけでなく、皮膚から染み込むように身体の中に入ってくる。おそらく、それとは気づかぬうちに、これまでも耳だけでなく、全身を使って音を聴いていたのかもしれないが、改めて思うと、すごいこったあ。人間の身体よ。

戻って再び山登り。何度も登るには、少々きつい季節となってきました。


7月8日(日)

 掃除、洗濯、布団干し、勉強して読書。息抜きに買い物。戻ってまた勉強。ううわあーー。ある意味充実している。


7月7日(土)

 七夕とは、やはりどこか気になる日である。一番気になるのは天気である。気になりながらも、結局は、いちにちのほほんと緩やかに過ごしているうち、気にすることを忘れがちな日でもあるが。
 さて、今日、見上げた夜空は相変わらずの薄曇り。まあ、そういうこともありますわあね。


7月6日(金)

 『山田太郎ものがたり』の主人公は、もっと、すーっと背の高い人物のイメージであった。実写版になると、人物の身体比率も変わるのだろうか?


7月5日(木)

 大学に行くと、やっぱり暑い。
 本日は講義に引き続き、先生の代わりに稽古指導となる。ちょっとだけ、いつもより小難しい技をやってみる。
ああ、暑い。やっぱり暑い。


7月4日(水)

 今日はちょっとだけ元気だ、トム・クルーズを思い出す。


7月3日(火)

 今日も元気だ、ビールがうまい。


7月2日(月)

 今日も元気だ、やっぱり暑い。


7月1日(日)

 気がつけば七月。もうことしも半分が終わったわけである。うう、暑い。
 昼から吉例「ゴルゴンゾーラの会」開催。今宵も(ってまだ昼だけれど)会員各位から近況報告がなされる。併せて今後の抱負が述べられる。チーズを愛でる。真っ昼間から何の悪びれもなくビールを飲む。ああ、こういう時間からのビールって、なんておいしいんだろう。
そういや世間は、今日辺りからバーゲン開始と聞く。だから、いつも以上に日曜日の大阪人口が多いのだと知らされる。バーゲンには、これまであんまり行ったことがないので(人ごみに酔うのと人ごみに弱いのが理由)この時期がそうなのだと改めて実感する。


6月30日(土)

 今日も元気だ、太陽が眩しい。


6月29日(金)

 またもやトンでもない雨が降る。


6月28日(木)

 今日も元気だ、ビールが飲みたい。


6月27日(水)

 はしかは、どこへいった?

2007年7月25日

すみれツアー

7月24日(火)

 備忘録的日録その24。
大学院の講義、打ち上げ懇親会。おかげさま~で、だんだんと、このような会合の幹事にも慣れてきた。ひとまずは楽しかった前期(…って、まだまだ終わってないのですがー。試験も、あれやこれやのごにょごにょもあるしー)。


7月23日(月)

 遂に終日ダウン。何もかもを休む。休もうと決めると、急に家中を掃除。無性に引越しをしたくなる。


7月22日(日)

 至福のとき!
それは、ユーミンと山下達郎の声をいっぺんに聴くとき!
ハングル講座も併せて聴けたら最高だ。
加えて、今日は、なぜかしら大瀧詠一が聴こえてきた。
予期せぬ音は、身体にずっこーっこーんと深く響く。どことなく山下達郎と声質が似ているように、わたしの耳には聴こえた(話が逆か?)いまさらながら、偉人だと思わせられた大瀧氏。『A LONG VACATION』は、実際、すごい。


7月21日(土)

 ロッジにて稽古。わりに人数が少ない。それだけでも救い。
新しく冷蔵庫と扇風機が二台導入。冷蔵庫はすぐさま大活躍のようすだが、扇風機は、あまり芳しい活動をしないことが即座に確認される。リモコンで首振りさせて遊ぶ以外には、いまのところ、あまり実質的な活躍が期待できそうもない。しかしそれも何度かするうち飽きるだろうし。


7月20日(金)

 大雨が降る。梅雨明けはまだであると知る。


7月19日(木)

試験実施。試験だと言うだけで、もはや以前よりも動きが硬くなる人、続出。不思議なものだ。なかでも多く見受けられたのが、こちらがチェックしているファイルに気を取られて、反応している姿である。形式的だが、このようなかたちをとって試験してみた。だが、それだけで急に動きが鈍くなったり、何もできなくなったりしている。おかげで、これまでよりよい動きは、視覚をとおして脳に訴え、そこから身体へと反応している、明らかに遅すぎる動きだったらしいことが発覚。


7月18日(水)

 道場へ。梅雨明けはまだか。暑すぎるのだ、道場が。湿気も多いので余計にそう思う。これまでの技を総ざらいしてみる。もう少し先へ進めようかとも思う。今、思う。来週までも同じことを思うのかどうかはわからないが。ほかにも、実践してみたいことはいくらでもあるから。


7月17日(火)

 ツアー最後のイベントは講義で占め。この連休は非常に濃く、充実した過密スケジュールだった。そのせいか帰り着くなり、倒れこむように眠る。


7月16日(月・祝)

 台風一過。晴れ間の合間に宝塚観劇。
初観劇者3名(アスカさん、タカハタさん、ヒロスエさん)と人生二回目観劇のサモトさんと連れ立って大劇場へ。昼前にぞろぞろと集合。通称「花のみち」を歩きながら、簡単にこの街の歴史と感触を味わう。また、いわゆる「この場」において「タブーなことば」、お約束の「ここだけの話」「あのひとはいま」「あのときは、どうこう」「素行について」「お決まりの場所」など、ほぼツアコン状態でゆらゆら歩く。まさか、初めてここを見に来たときは、こんなふうに誰かに説明する身になるとは、まったく想像しなかった。人生とはわからないものである。こちらができる精一杯の歓迎のつもりで、とにかく場を和ませる。
 予約していた宝塚ホテル内、「ソラリス」でランチ。各人、好みのものを注文。カレーか何か、とにかく簡単なものにしようとメニューを眺める。あれこれ迷って決めた挙げ句、注文寸前に急遽「記念ランチ」に手を上げる(こういう性格、治らんかね)。記念ランチとは、そのとき宝塚公演に因んだ料理が出る。少しずつ魚料理と肉料理と野菜と御飯とデザートをいただく。もちろん公演期間にしか、いただくことができない。それなりに美味。
 たらふく食べて、宝塚歌劇宙組公演『バレンシアの熱い花』、コズミック・フルティバル『宙ファンタジスタ』を観劇。主演の男役、女役ともに、大劇場お披露目公演。演技の良し悪しはともかく、一同、「夢のような世界」に一瞬でも浸ることができたようである。さまざまな感想を持ったことは、観劇後の顔を見るなり感じられたが、軽くスルー(まあ、あとから、ボディブローのように効いてきますって…)。おそらく誰もが熱の覚めやらぬ身体のまま、即座に大阪へと移動。大阪の代表選手らしく、今宵は粉もん。食ってばっかり、飲んでばっかり、しゃべってばっかりの連休。


7月15日(日)

 東京からタカハタさんが来る。台風の合間を抜けて新幹線でやってきた。新大阪駅で、ようようお出迎えし、大正駅に移動。
初めて降り立つ大正駅で、降りるとすぐ目に付くのは、京セラドームの場所を示す看板。いつだったか、GLAYだったか何かのコンサートで、ある時間帯になると地震が起きるとニュースになったあのドームである。観客が総立ちで歌い、一同がときを同じくしてジャンプするので、近隣の住民から苦情が来たらしい。観客総立ち、招くは辺りの震度3。たしか新聞記事でも読んだ覚えがある。そりゃあ、驚きますって。ご飯を食べていて、いきなり震度3。それだけこのドームが民家に近い場所に建てられているということも、今回確認された。
 沖縄料理で有名な「尚や」@大正で、まずは軽く歓迎会。東京タカハタさん、出迎えヒロスエさん、ご家族同伴アスカさん(てつお含む)と歓談。ほほう、ここは実にディープな街である。

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