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映画秘宝十周年の夜

10月27日

そういえば最近日記をまともに書いてない。
多くの本を読んでインプットの量を多くすると、こうして文章を書いてアウトプットをする量が明らかに減ってしまう。
しかし、世の中には内田先生を初めとして尋常ではない量の本を読むのと同時に尋常ではない量の文章を書くブロガーの人々は数多く存在するのだから、やはり時間の使い方をある程度改善したほうがいいのかなあと思う。

10月23日

久しぶりに何も予定が入っていない日曜日。
なのでひたすら本などを読んで過ごす。
「街場のアメリカ論」もさくさくと読み終える。
ほんの少し昔なら、このような書き方をしたアメリカ論に対して激しい怒りを覚えた人も多くいただろう。
もちろん、現在でも表面上には表さないけれどもふつふつと激しい怒りを覚えている人は少なくないと推測される。
しかし戦後60年が経過し、さらにブッシュ政権下で9.11事件→アフガン侵攻→イラク戦争→ハリケーン「カトリーナ」「リタ」の対応の失敗というアメリカの「暗部」や「弱さ」が露呈する事件が連続して発生する中で日本にかけられた「従者の呪い」というのも少しずつ解けているといった印象を受ける。
これからの10年間は、日本はアメリカと中国の2つの超大国の間のパワーゲームに翻弄されることが確実である。というより、既にこの2か国間の間の綱引きは開始されてしまっている。
そのような中で日本の外交は大きな変化を迫られており、アメリカに対してもとりあえず追従しておけばよいという訳にはいかなくなり、中国あるいは韓国に対してもとりあえず謝罪しておけばよいという訳にはいかなくなっている。
そのような状況下で、「街場のアメリカ論」を初め多くの「反中国本」「反韓国本」「反アメリカ本」は読まれているのではないかと思った。

10月19日

片山さつき代議士や佐藤ゆかり代議士などのいわゆる「女性刺客」と呼ばれる人々をTVで見ていて、ずっと心の中に微妙な違和感があったけれどその正体がはっきりした。
社会的地位・お金・他者の承認などの獲得を目指してひたすらに突き進む人々は、社会的地位・お金・承認を与えることのできる立場の人間によっていいように操られるということだ。
人々が羨むような社会的地位を与えられ、高賃金を獲得し、美しく整形し高価なブランド物を身に纏って華々しくメディアに登場したとしても、やはり所詮は「駒」の役割でしかなく「盤上の駒を動かす人間」の都合でいくらでもいいように動かされたり、取り替えられたりするのだという事実が透けて見えてしまう。
官僚の世界や、外資系の金融屋の世界、あるいは学問の世界でサクセスしたいと考えている女子はそれこそ星の数のように大勢存在するが、冒頭に挙げた女性刺客の人々をロールモデルとして自己形成に励む女子はどれほど存在するのか?と考えると微妙だ。
「財務官僚として活躍し、高い地位を得たい」「外資系金融機関で働いて、エコノミストとして評判を得たい」と人々が思うことと、「片山さつきのようになりたい」または「佐藤ゆかりのようになりたい」と人々が思うことが等価になっていない。おそらくそれがキャリアの構築を目指して邁進する女性たちが直面する歪みの現れになっている。

でも、こんなことを書いていても社会的地位・お金・他者の承認などの獲得を放棄して達観できるほどまだ人間ができていない。
とりあえず冬物のお洋服がほしいなあ。

10月16日

予想通り?試験がボロボロだったので、過去は振り返らないことにする。
少しおうちで休息を取ってから、新宿ロフトプラスワンに行って、映画秘宝10周年記念祭を少しだけのぞいてみる。
ほぼ満員状態だったので隅っこの席に大人しく座って、ロシアで製作されたというイッセー尾形主演の昭和天皇の自伝映画や、フィリピンやインドの女性主人公のアクション映画の映像を見る。
周りを見回すと、おそらく今まで新宿ロフトプラスワンに行った中で一番客層が怪しい。
「映画だけに人生の情熱を注いできたんだなあ」ということが外見からも見受けられる人がたくさんいる。

町山氏と柳下氏が司会や映像の解説をしながら、いろいろなゲストが入れ替わり立ち替わり登場してきて話をしたり、映像を流したりしていたけれど、自分の脳内で作成した「スターウォーズエピソード3_シスの復讐」のストーリーを延々と解説する人や、角川春樹が別荘でUFOを呼ぼうとしていた話や、知り合いの人が心筋梗塞で病院に運ばれるまでに2度心停止した際の凄まじい体験談や、コンビニエンスストアを開店したら精神的にアレな人々ばかりが来店して大変な事になったという話などをする人などが登場して、何だか物凄いことになった。
ふと、入場したのが8時半過ぎで時計を見るともう11時を回っているのに、対談が全く終わる気配が見られないので近くにいた係の人に「今日の催し物は何時に終わるのですか???」と聞いてみたところ、「今日は、allです。朝までやります。」という答えが返ってきたので、明日も仕事があるわたくしはびっくりしてそのまま帰ることにした。とにかく凄かった。

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2005年10月30日 10:49に投稿されたエントリーのページです。

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