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3月22日・ハルウララちゃん

 高知競馬でハルウララに武豊が騎乗して出走した、とのこと。
 一連のハルウララブームというのはある程度競馬の事情を知ってしまっているわたくしはどうしても少し冷めた目で見てしまう。お馬が100敗するのはプロ野球チームが100敗するのとはちょっと違い、相当大変なことである。まずお馬がレースに100回出るするということ自体が極めて稀であり、相当に丈夫な馬ではないと100戦なんてとてもとてもできない。(体が弱い馬だと一回もレースに出ることなく引退したり、一回レースに出ただけで骨折したりする。)それに、お馬を厩舎に預けておくということはかなりの金額が必要になる。JRAと地方競馬では当然金額が異なってくるけれども、一説によれば1ヶ月に30万円くらい必要になってくると言われている。普通なら、負け続けている馬をずっと厩舎に預けておくということはしない。おそらく、ハルウララちゃん(人間の年齢に換算すると50歳前後になるから)に関しては20連敗くらいしたあたりから「じゃあどうせなら100連敗くらいさせましょう」と馬主さんや調教師さんがかなり意図的に100連敗を目指したのではないかとわたくしは思
ってしまうのでした。高知競馬もずっと赤字続きだと聞きますし・
 でも、だからといってハルウララブームはやらせだからいけないとかいう事を主張するつもりはなくて、ハルウララちゃんを見て自殺するのを思いとどまる人がいたり応援することによって癒されたりする人がいればそれはそれで良いのかもしれない、などと私は思ったりする。今の日本には毎朝毎朝、負け戦になるとはわかっていても戦場に出ざるを得ない人々が大勢いるのだから。

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2004年04月05日 21:07に投稿されたエントリーのページです。

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