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熱闘!博多っ子対岸和田ごんたくれガイ

7月15日(金)

内田先生のPCが大クラッシュしたらしい。
それもこのわたくしのブログ原稿を読んでいる最中に起こったということだが、わたしは電波系でもないし呪いのメールでもないですので、お間違いのないように。

編集部の近所にある御霊神社の夏祭りは今日、本宮を迎えている。
昨日は宵宮で、編集部前の四つ橋筋の歩道や道修町近辺を獅子舞や子供だんじりの行列があった。
わが編集部の祭好きたちは、仕事の手を止めて窓からそれを眺める。
オフィス街の間を法被に地下足袋の祭衣装の子どもたちや、役職を名記したタスキを掛けた世話人さんと、篠笛の優雅な祭囃子の行列が通り過ぎる。

今朝(昨夜?)は、午前四時五九分に始まる博多山笠のクライマックス、櫛田入りの生中継を見ようとしたが、やっぱり寝てしまった。
博多は以前(去年の12月)にもこの長屋ブログで
「オレは岸和田や大阪や神戸でしか生きていけないけど、次に好きな街が博多だ。男はみんな鮎川誠で、快活で洒落てる。女は高橋真梨子系のべっぴんで、酒呑み深情け(ごめんね…)。好きだったの それなのに あなたを傷つけた ごめんねの言葉 涙で言えないけど 少しここにいて。」
などと書いたが、やっぱり祭の街そのもので、博多山笠は長年岸和田だんじりをやっているわたしが認める、数少ない「祭らしい祭」である。
「だんじり本」(8月1日発売決定)のなかでもその神髄について少しばかり、門外漢ではあるが同じ祭を愛好する同志として書かせて頂いている。
うちの編集部には今は無き「シティ情報ふくおか」に長年いたミゾグチがいて、彼女には祭話の事あるたびに山笠の写真を見せられたり説明されたりしているので、だいたい分かったつもりでいるが、岸和田だんじりとその歴史やスタイルは違えど、なかなか年中頭の中が祭のことばかりの所謂「祭のぼせ」が多いのがうれしい。

ミゾグチが編集部に来たので、今朝の追い山のタイム結果について訊こうとすると、すぐさま現地のサノさんにケータイを入れてくれた。
ミゾグチと同じ「シティ情報ふくおか」で机を並べていたサノさんは、恵比須流の舁き手である。
恵比須流は狭い地域の町なので、人数が少ないが歴史と伝統のある流であることも知っている。
人が少ない分、舁き手が次々と交替する5キロの追い山タイムは不利であるが、ここ1発の櫛田入りのタイムではいつも好成績を残している「少数精鋭」流であるということをどこかで聞いたことがあり、それやったら岸和田でいうたらウチとか北町とかみたいやなあ、と親近感を持っている。

ミゾグチは電話先の サノさんと「やけん」とか「〜しとーと」「ちゃんね」と博多弁の電話でのやりとりをしながら、最後にゲラ笑いをして「こーさんに、それ、ゆうとくけん」と言って切った。
櫛田入りタイムは西流が1番で、追い山は千代流で29分04秒というダントツのすごいタイムだったらしい。
それより「さっきの、ゆうとくけん、はナンやったんや」とサノさんのオレへの伝達事項をせかす。
それは「(だんじりのように)ゴロ付けて走りようのとは、わけが違うけんね」ということで、オレを「にやり」とさせ、ああ祭の真っ最中なんだなあ、と鳥肌が立つ。
恵比須流は来年は櫛田入り一番と当番町が重なっている、ということも聞いた。

祭のぼせは、同じ祭のぼせを分かる、というものだ。
オレにとっては、仕事の合間の一服の清涼剤である。

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2005年07月18日 09:53に投稿されたエントリーのページです。

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