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沼町との花交換

8月26日(木)

沼町との花交換式に出席するために、「ほなすまんけど、先帰らしてもらうわ」と
、仕事を堂々とさぼって午後6時に編集部を出る。

会場は和泉大宮駅近くのとある焼肉店。この懇親会は沼町〜うちの町と当番が年替わ
りで、去年はうちの番で会場が町会館だった。だから十数人もの大人数を店に招いて
くれる沼町に、筆頭のM雄は気を遣っている。

開宴は8時の予定だったが、30分前にすでに両町のメンバーが揃っている。

沼町筆頭の挨拶のあと乾杯発声。沼町の去年の筆頭と同じテーブルで、出てくる肉の
順番がどうの火が強さの調節を…と仲良く焼肉をつつく。

沼町と五軒屋町は、 祭前に花つまり祝儀を交換しているだけでなく、十四日の宵宮
の昼に「だんじりを合わせ」ているのだが、だんじり曳行中のこの段取りが結構大変
である。

去年の場合、パレードが十四日の午前中に変更されたりでとても慌ただしく、数日前
まで若頭同士は「今年は合わさない」ということを決定していたが、世話人からの提
案もあって、急遽合わすことになった。

当日その際、自町で待ってもらっている沼町の浜側にだんじりを据えることあらかじ
め打ち合わせしていて、その通りに着けようとしたが、後梃子がつかえてしまってう
まく寄らなかった。後続のだんじりが来なかったから、結局何回もだんじりを振って
着けることができたが、後梃子の拾五人組に無理をさせることになったし、一切を仕
切っている若頭筆頭としてのオレは、回りから文句が出ないかと、結構焦ったと記憶
している。

それが申し訳なかったということで、今年の沼町はいろいろ気を遣ってくれるらしい
。また今年は、筆頭同士その場でうちわを交換するそうだ。

両町が清酒と祝儀交換する儀式をはさみ、例にもれずたらふく食べ、思いっきり飲ん
で、来年度筆頭のM人によるお開き一本締めのあと、沼町の若頭の面々丁重に礼を言
って一旦解散。あまり体調が良くない一級上で相談役のTさんが、だいぶ酒が回って
いるみたいなので近所まで送っていく。

次は近くの串料理店だ、ほんの10人くらいのカウンターと小上がりだけの店に、両
町の「呑む」面々が入る。ピッチを上げて呑んでいると、中之濱町の若頭筆頭のKが
登場した。

こうなるとみんなは腰が据わってくる。いつもながら、夕方のカンカン場のラストの
時間厳守の問題や許可時間外の曳行をなぜ許されているのかの、熱すぎる主張が連発
だ。

こういう時のKの論理とその迫力は、岸和田無双である。つまり、こちら側にいる時
は頼もしすぎる味方であり、逆の場合は一番うるさい敵になる。そのあたりがすごく
単純で難しいところだ。

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2004年08月31日 22:31に投稿されたエントリーのページです。

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