アニメ「ちはやふる」の二十四首を見ていていいシーンがあった。クイーン戦を観戦しているとき千早がクイーンの札の取り方を見て、みんなが「すげえ、居合みたい」と褒めているなかで、千早が「刃物じゃない!糸を繋いでる」と気づくシーンがあり、これは使える教訓だと思った。
ブダペスト大学では英語がうまくなりたかったら、「研ぎ澄まされたような英語を話せ」と指導するものが少なからずいる。その多くは男性である。かなりの学生がそのような指導のもとで英語を学んだらしく、切り裂くような英語を話す。相手に力を見せつけるために。相手により深くダメージを与えられるように。
僕の鼻の骨を折ったハンガリーの合気道道場も然り。大学の学部長の合気道道場も然り。ずっと、しゃーこ、しゃーこ、と刀を研いで、自己愛に執着し、ナルシズムを極めている。
だから、彼らは僕のことも「どれだけ研ぎ澄まされた英語を話すか」で勝負をしにきていると思い込んでいる。勘違いも甚だしい。そんなわけないじゃないですか。
みんなの勘違いに気付ける人ってすごいと思うんだけど。