1/17(水) 教会のサイズ感について

 ブダペストのホロコースト記念館というところに行ってきた。ハンガリーのユダヤの人々とロマの人々が受けた虐殺、ブダペストで実際にあった殺戮の記録を展示したところであり、ユダヤのシナゴーグを改修した所だ。ブダペストを訪れる機会があれば、必ず訪れて欲しい場所の一つだ。

 シナゴーグの広間に入った時、「ここで武道大会ができるな」と思った。空手道なら武道大会、合気道なら演武会ができるサイズ感と場の雰囲気である。

 日本の教会しか訪れたことがないと、まさかそこに繋がりがあるということには気がつかない。日本の教会はこじんまりしていて、大抵は一階建てであり、武道ができるほど広々とした空間ではない。

 ハンガリーのシナゴーグや教会は空間が広々としていて、観客席にできそうな2階がある。

 ヨーロッパの他の教会もきっと広々としているとは思うのだが、ハンガリーのシナゴーグ・教会には「神をも恐れぬ生意気さ」があってユニークだと思った。

 ドイツなどの教会は荘厳すぎて、「ここで飛び跳ねたりコロコロ転がったりするなんて畏れ多い」という気がする。ハンガリーの施設は武道でもオッケー!オッケー!という豊かな感じがある。

 ハンガリーの人々の魅力はあらゆる権威が味方ではないと思っているところだと思うのだけれど、今の政治家はクリスチアニティや聖書の重要性を強調している。これから先は一体どうなるのかなあと思う。

 ホロコースト記念館で合気道の演舞会なんかやったら入門者が殺到するだろうなー、ということを考えた。