昨日書いたことの手のひらを返すようだけど、スペインから来た人たちの集団が僕の部屋の前で騒いでいる、という状況がおかしくなってきた。
気遣いとか思いやりとかができない人たちの騒ぎかと思っていたけれど、まあ80パーセントくらいは彼らの無神経さからくるんじゃないかなと実際思うんですけど、残り20パーセントくらいは、彼らの誇りだかなんだか知らないけど、「みんなに聞こえる声で迷惑かけて、何がなんでも騒いでやるぞ」「俺たちは若いんだ、騒ぎたいんだ」という、一種の彼らなりの真面目な闘いなのかもしれないと思うようになってきた。
それにしてもうるさい(今もこの日記を書きながら、すぐそばで騒いでいる)。僕は昨日は結構怒って彼らの騒ぎに異議申し立てをして、彼らの騒ぎに水を差したと思うんだけど、それでも騒いでいる。窓から彼らをじっと見ていると、「お前も入りたいか?」と誘ってくる図々しさである。もちろん断る。
こうなったら僕が寮を出るか、彼らが寮を出るか、僕も一緒に騒ぐかである。冗談です。そんな三択はありえない。
日本には周りに迷惑をかけてまで、そんな意地でも騒ぐ人もいないし、意地でも騒ぐのが楽しい環境というのもないですよね。想定外の状況だなあ。怒ってる僕の心が狭いんじゃないかと思えてきた。
どうしてこの状況で僕が反省しているかというと、それは一つは彼らが「集団」で、僕はわりかし一人で抗議しているのだという点によるものである。しかも、出身地はスペインの北も南も入り混じって、男女も入り混じった、言っても多様な集団である。僕はひとり。
もちろん、他の寮生も、彼らがうるさいとは思っている。怒っている人もいる。だからといって、怒れる他の寮生と結託して、彼らを黙らせたらそれで良いのか。
それも違うような気がする。だからと言って、やっぱり彼らはうるさい。騒ぐにしたって、もっと楽しげに騒いだらいいのに、どこかストレスフルな騒ぎなのだ。それが気になる。
そうこう言っているうちに、彼らはパーティに行くらしい。
ひとまず静かになった。
で、また戻ってきた。