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会のあとさき

10月4日
昨日から、また日常に戻る。
講義をし、準備をし、夏期課題を添削し、訪ねてきてくれはる学生と話しをする。
会議があったり、書類の締め切りがきたり、遅くまで研究室に残る。
夏休みの間に、勉強しようと購入した本が届いているのに、ほとんど読めない自分の要領の悪さに嫌になる。
あかんなあ。

22時過ぎに家に帰った後、どうしても呆然。
体調が音を立てて崩れていく。
家に一人でいるときなら問題ないが、職場で誰かと接して、会話中に生唾が出てきて、寒気がしたり、脂汗が出てきたりすると、「今はあかん」と焦る。
そんな状態になる自分にさらに嫌気がさした。

10月2日
あわただしかった。
自分の気持ちも、なんとなくすっきりしない。
日曜日の大会は、残念ながら雨。
しかし、その日は、ちょうど祖父の命日に当っていた。
今回は、追善の曲、「玉之段」を舞うのも、先生の計らいだった。
しかし、今回は、意味が二重になってしまった。

大会の朝、身内の訃報が入った。
祖父がなくなった同じ日に。
複雑な気分を抱えたまま、追善の舞が、追悼の舞にもなった。
いや、そうしないと、のうのうと舞台に立っていられなかった。

虫が知らせるという言葉がある。
このたび、祖父の追善と思い、黒っぽいしぶめの着物を着ることにしていた。
あいにくの雨と言う予報をみて、行き帰りの服に、先週の法事で来た黒のパンツに黒のジャケット、白いシャツというシンプルなものを用意していた。
それが、そのままお通夜へ着ていく結果となった。
普段なら、もっと色使いの派手なものを着ていたり、ジーンズなどが多いのに、なぜよりによってそんな服装を用意して関西に帰ったのだろう。
自分の出番を終えて、あわてて服に着替え、通夜の会館へ。
そして、今日は黒のシャツを購入し、葬儀に参列し、故人を見送った。

故人を見送り、さきほど名古屋に戻ったのだが、複雑な気分のまま。
公私混同しないためにも、今晩は一人で気持ちの整理をしなくては。

9月29日
困った。
今週末が、謡曲の大会だというのに、今週は夕方になるとずっと微熱がでる。
今日も、頭が痛くて、身体が火照って、微熱。
微熱と言うのは、別に高熱ではないのだから、それほどつらくはない。
なんとなく、だるい。
せやけど、「そんなもん大丈夫や」と思って、無理とまで言わなくてもとりわけ休むこともせず、日々を過ごしてしまうので、少しずつ身体に負荷がかかる結果になる。
それでも、倒れるほどでもないので、またもや知らない振りして、目の前の自分の仕事や都合に合わせてしまう。
さすがに、本番に倒れるのは、悔しいので、明日はおとなしくしておこう。
あー、緊張する。

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2006年10月05日 09:42に投稿されたエントリーのページです。

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