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2004年07月 アーカイブ

2004年07月06日

はあ、頭がくらくら

7月5日
朝から日文研に通うが、電車とバスが寒くて死にそう。
昨晩、あまりにも蒸し暑くて、服薬しているにもかかわらず、何度も起きて、ほとんど眠られなかった。
貧血気味。

バスを降りると、突然大雨。
びしょびしょになって日文研に到着すると、また冷房にて冷える。

それでも頑張って発表準備等々。
出張から先生が帰ってこられたので、お話しをするもののどうも上手く思考が働かない。

お弁当を作ってきたけれど、半分しか食べられない。
体力的になんだか限界。

家に帰ろうとすると、院生が息子を迎えに行くついでに駅まで送ってくれるという。
バスも酔いそうだったので、お言葉に甘える。
だが、子どもは初対面でもない私の顔を見るなり、火がついたように泣きわめく。
結構ショック。
すごく気まずい時間を過ごして、駅まで送ってもらっている間、ひたすら泣いている子どもに謝り続ける。
悪かった。
誘拐もせえへんし、何もしないから、堪忍な。
許して、機嫌なおして。

家にたどり着いても食欲なし。
TVのニュースも見る元気もない。

しかも、急ぎの仕事が入って、ふらふらしながら家で仕事。
完全に夏ばて。

あかんたれ。

7月4日
へたれえ。
夏ばて。

なんとか昼ご飯を食べるものの、そのままダウン。
パソコンの前に30分~1時間座っては、ソファにて倒れ、また起き出してパソコンの前に座る繰り返し。

夕刻、少し涼しくなったので、夕飯の買い物に出かけるものの、スーパーにて貧血。
立っているのが精一杯。
食料を見ても、何も食べたいものも浮かばず、漬け物ともずくだけ購入して、ふらふらになってチャリで帰る。
冷蔵庫に入れるだけ入れて、またもやソファにてダウン。

頭がくらくらする。
ばてばて。

7月3日
朝の研究会は、さすがに体力的にダウン。
起きてはいるのだが、動きが緩慢、思考が緩慢。

昼前に出かけ、京都文博に『その前夜』を見に行く。
あまりにも、人が多くてふらふら。
映画も集中力低下。
なんだか、あまり印象に残らない。

その後、梅田で4つほど用事をまとめて済ませて、夜に家に帰る。
梅田も、どこからそんなに人が沸いてくるの?というほど混んでいて、疲れる。
偉そうに言うようだが(言ってるのか)、ずっと阪神間に住んでいる私は、おそらく田舎暮らしは出来ないだろう。
だが、こうやって繁華街に人があふれているのにも、実はあまり対応できていない事が判明。
どないせいっちゅうねん。

7月2日
午後から、先生の仕事を手伝う約束をしていたので、それまで発表の準備。
最初に、ネタを考えてそれを裏付けるために、いろいろ調べものをしていくうちに、なんだか、どんどんと深みにはまってしまい、これは、簡単に発表にまとめられないかも知れないと焦る。
仮説まではよかったのだが・・・
なにせ、これまでの専門にテーマを無理矢理引き寄せて、ネタを仕込んだのだから、実際にどれほどの関連性がそこにあるのかは、漠然としか考えていなかった。
それを調べはじめると、思っていたよりも根が深く、かといって先行研究も簡単に見つからないため、身動きが取れなくなってきている。

15時より、先生のお手伝い。
先生は私の顔を見るなり、「小川さん、顔色悪いけど大丈夫ですか?」と言う。
そ、そうかな。
夕食はおごって頂いたのだが、今日も終電。
明日も予定がぎっしりなのに・・・

7月1日
ばたばたと呆然を繰り返し、過ごしていたら、7月になってしまった。
朝から疲労困憊。
理由は大体分かっている。

まず29日は、またもや機器説明会。
オーサリングシステムの説明なのだが、長時間聞いていると、頭が働かなくなる。
13時半から17時まで、という予定だが、やはりそれでは終わらない。
少しばかり休憩を取るものの、結局20時まで。
それでもよく分かっていないような気がする。
使いこなせるのか?

昨日は、16時より小松先生の基礎領域の研究会に参加。
いつもの事ながら、その後飲みに行き、帰ったのが終電。
1時前だった。
しんど。

最初、開催される部屋にはいると、なんだか見た事がある人がいるので、とりあえず会釈して挨拶。
最近、この研究会には出ていなかったので、前にあった人なのか、誰だろうといぶかしがりながらも、どうせ私の事や、また忘れてしもうたのだろうとおもっていた。
偶然、帰りの終電で一緒だったので、ゆっくりお話しをしていると、あらびっくり。
日曜日の甲野先生の稽古会に来ていた人だった。
分かった。
白の空手着のような胴衣を着ていて、髪の毛をひっつめ、甲野先生に簡単にふわっと身体を持ち上げられ、「すごく楽しい」と言っていたのは、あなたでしょう。
ビンゴ!
世の中、狭いなあ。

今朝も朝から仕事をしながら、合間に発表準備をしていたのだが、とうとう気分が悪くなる。
定時にあがってしまい、そうそうに帰宅した。
しんどい。

6月28日
朝からお稽古。
歩く稽古から初めて、筋トレ、腕立て、スクワット、謡、長刀とてんこ盛り。
昨日、少しは眠ったので、なんとかこなすが、食欲があまりない。

発表準備もあるし、早く家に帰りたかったのだが、祖母の付き添って帰り、暑さで調子がいまいちという祖父の顔も見たいので、祖母の稽古が終わるまで待つ。
買い物をして、荷物を持ってあげ、祖父のご機嫌をうかがい、漸く家に帰る。
うーん、家で作業するが、すぐに疲れてしまい、遅々として進まず。

念願の薬が到着。
発表準備と仕事と体調、優先順位ってつけられない。

6月27日
今日も疲労困憊。

実は昨晩、とうとう薬が切れて、仕方なく酔いつぶれるまで酒を飲んで、勢いでわずかに眠るという暴挙に出てしまった。
それでも、一睡もしていないわけではないので、一応早朝に起きる。
ただ、二日酔いなのか、連日の睡眠不足なのか分からないが、おきてから生きる屍状態に。

朝9時半に待ち合わせをしていたので、気を取り戻して、あわてて駅に駆けつける。
今日は、私にとってとても久し振りの、甲野先生の稽古会なのである。
案内では、午後の部に参加するように言われて、午後は京都に行くからと泣く泣くあきらめて、朝日カルチャーセンターだけで我慢しようと思っていた。
そこへ、神の手が。

知り合いが、「友達を連れて行くと言ってあるから午前中に一緒に行きましょう」と誘ってくれ、待ち合わせをしたのであった。
拾う神あり。
稽古会の後、京都へ行く予定をしていたので、稽古着に杖、木刀、小太刀(木刀)、コンクリート針(棒手裏剣代わり)を持って、さらに他の手荷物を持つと、模擬刀まで手が回らない。
何を出来るか分からないので、出来るだけ多く持って行きたいが、さすがにあきらめる。

以前参加したときは、人数も多く、甲野先生を囲んでと言いながらも、結構あちらこちらで、小さなグループが出来て、それぞれ好き勝手な稽古をしていた記憶がある。
今回は、二部制に分けたおかげか、直前に案内がきたせいか、とにかく少人数だった。

飛び回っている多忙な甲野先生に挨拶をし、みんなでわらわらと甲野先生を囲んで、技をかけられ、体感する。
内容的には、おとといの朝日カルチャーセンターと重複するが、その方が、二度確認できて嬉しい。

私は、甲野先生には何度も「祓い太刀」をしてもらい、それでもなにか大きなものを背負っているらしく、内心、甲野先生には「近寄るな」と思われていると感じている。
しかし、折角、手ほどきして頂ける機会なのであるから、最初は遠慮していても、気がつけば、めちゃめちゃそばに行って、身体の動き、足の動き、手の動き、背中の動きなどはりつくように見ている。
甲野先生もサービス精神旺盛で、またもや上半身裸になって、実際の背中や肩の動きが見えるようにして、解説しながら技を見せて下さる。
そんなのも、全部食い入るように見つめている私も、相当怪しい奴だろう。
さすがに甲野先生も、見るに見かねたのか、「あなたもやりますか」とか、木刀や杖の遣いなど、「それは違いますよ。手はこう、指は」など、手取り足取り教えて下さり、ありがたい。

また、実際に剣術や体術など武術の稽古をしている人も多いため、一人で繰り返し、言われた事を黙々と稽古していると、「こっちの方がやりやすいんじゃないですか」とか、「力が変に入っているから、肩を上がらないように、剣筋をまっすぐにして」など、さらにアドヴァイスをいただき、非常に嬉しい。

わずか三時間が瞬く間に過ぎてしまい、汗だくになって、それでも自分の身体をもてあそび、もどかしくなりながら得物をいろいろ振り回している自分がいる。
終わってから、甲野先生に厚くお礼を申し上げる。

ああ、これなら我が家でも少しぐらい稽古できるかも知れない、など楽しくて仕方なく、一緒に稽古に参加した人とお話をさせて頂きながら、梅田へ出る。

さあ、これから京都へ『幕末残酷物語』を見に行くぞ、と阪急京都線の特急に乗ろうと歩いていくと、目の前がくらくらっとなって、近くのベンチに荷物を置いて、呆然と座り込む。
どうも貧血を起こしたらしい。

まだ時間もあるし、悔しい事にこんなにも有名な映画作品も見逃している上、これがまたレンタルにもないと知って、暫くベンチに座って休む。
が、冷や汗が出てきて、震えが出てきて、一向に改善の余地なく、「やばいかも」と思って、そのまま神戸線に乗って家に帰る。

どうやってこの荷物でたどり着いたのだろう?というほど、入り口に胴着の鞄を投げ捨て、得物は机の上に置かれ、貴重品はソファの下に転がり、身体はソファの上で放心状態。
部屋が暗くなるまで倒れていた。
ただ、失神していたわけでもなく、眠っていたわけでもなく、「喉が渇いた」「しんどい」と思って、近くに引き寄せたペットボトルの水を、がぶ飲みしては、そのまま横たわるという動作を繰り返していたのは事実である。

よく、水をぶちまけなかったもんである。
暗くなって、漸くごそごそ起き出すが、何故こんなに疲労困憊しているのか、衰弱しているのか、理解できない。

栄養のありそうなものを口にして、ずっと小分けにしておいておいた、最後の誘眠剤を飲んた。
とにかく、眠らなくては。

6月25日
今日は朝から忙しい。
いつだって、ばたばたしているのだが。
睡眠を失敗し続けているにもかかわらず、主治医の所に行く暇がない。
仕方がないので、電話をして泣く泣く寝る前の薬を送ってくれるように頼む。
頓服でごまかしたりしていたが、もう薬が切れるのだ。
いつ、安眠、爆睡の日々がやってくるのか。
それは、また夢のまた夢、夢も見られない不眠の夜。

とはいえ、薬の手配もした事だし、いろいろ満足の1日。

朝は懲りずに勝新映画祭へゴー!
『続・座頭市物語』『座頭市血笑旅』『秦・始皇帝』の3本。
相変わらず、無茶をしている。
『続・座頭市物語』は兄弟対決が見物。
別々に作品を見ると、「よう似てるわ。さすが兄弟」と思う事も多いのだが、こうして共演作を見ると、当たり前ながら、個性がちゃうね。
『座頭市血笑旅』は前に見た事のある作品で、私の記憶では、もう1本これと似たような赤ん坊連れの「座頭市」ものがあったように思う。
記憶違いか?
26本だっけ?
大映倒産後のシリーズよりも、それ以前のシリーズの方が多く見ているはずなんだけれど、本数が多いと、パターンも決まって、題名を見ても思い出せない。
「悪名」も同じパターンに陥っているな。
どれも好きなので、機会があれば見に行くのだが、見始めてから「あ、これ、見た事あるわ」と思い出す事多々あり。
まあ、別に何度見ても楽しいから、ええねんけど。
雷蔵なんて、何度見ていても、やはりさらにスクリーンで1本でも多く体験しようと通っているのだから。

しかし、今日も客数少なし。
女性の割合も少ないし、年齢層も高い。
なんだか、寂しいなあ。
おまけに、映画館が寒くて長袖にGジャンを着ているのだが、それでも震える。
これは、自律神経失調からくる震えも含んでいるのかも。

『秦・始皇帝』は雷蔵もチョロリっと出ているオールスター作品。
『釈迦』に続け!と70ミリ超大作の2本目。
これは、ビデオでしか見た事がなかった。
うちの小さいTV画面で見るから、せっかくの70ミリ大作品の迫力が味わえず、面白くなかったのだろうと思っていた。
まあ、それに対応した映画館なぞ、もう日本にはないだろうが、とりあえず、スクリーンで見るのは、映画を見る上で大前提条件。
というわけで、大迫力スペクタクルシーンを味わうべく期待して見る。
だが、やはり最初の印象は正しかった。
面白くないのである。
スペクタクルシーンをみると、後の「大魔神」に通じるんだなあなど、面白がってみるのだが、なんというか、冗長的すぎるというか・・・
始皇帝演ずる勝新を見ていると、ふと主役降板劇となった黒澤の「影武者」など思い出し、もしかすると「始皇帝」を演じている勝新を見て、黒澤は主役に勝新をと構想したのではないのか?と、あり得もしない想像に達する。

160分の大作を3本目に見て、しかも最後はなんだか呆然と見てしまったので、すっかり疲れてしまい、バスの中で痴呆のようになりはてる。
そういえば、朝から何も食べてないやんと思い出し、一応作ってきたサンドウィッチを取り出して、梅田に向かう電車の中で食べるが、胸焼け。

夜は、朝日カルチャーセンターにて甲野先生の講演会。
介護の実技など、相変わらず面白い。
ああ、あんな風に身体が使えるといいなあと指をくわえてみる。
飯田先生と偶然、一緒になったので、「面白かった」と話しながら、夕飯を食べがてら軽く飲みに行く。
「あんた、さっき電車の中で胸焼けやったんちゃうん」と、内心自分につっこみながらも、甲野先生の技とトークで、すっかり疲れを忘れて、出かけてしまう自分が怖い。

そういえば、甲野先生が逆手抜刀を披露してくれたときに、思わず朝から2本も見てしまった「座頭市」の逆手斬りを思い出してしまった。
ふむふむ、なるほど。
こうやってつながってみると、また楽しい。
充実した1日。

6月24日
入眠失敗。
ええ加減、学習せいよ。

身体は確実に睡眠を求めている。
疲労と逃避から。
なのに、何故、脳は休んでくれないの?
身体さんの声に耳を傾けようよ。
というても、それで解決していたら、不眠なんてとっくにおさらばしてるわ。

昨晩も疲労困憊して、ソファで汗をかきながら放心状態。
眠気に襲われて、「このまま眠れたら」と懲りずに目をつぶると、眠った!!
と、目覚めて喜んだが、30分も経っていなかった。
おまけに、それから目がさえて、目がさえて余計に苦しむ。
ああ、眠りたい。
そう思って服薬。

早朝に覚醒。
眠った気がしない。
身体さんは完全に自律神経失調を訴えだしている。
それに襲いかかるように、この暑さ。
駅まで歩いて汗をかいたと思えば、長時間の電車とバスで、Gジャンを羽織っても、震えるぐらい身体が冷える。
バス停から日文研まで歩いて、またもや汗をかく。
建物に入って、10分も経たないうちに寒気を感じる。
身体が、温度差について行かない。
暑いのか寒いのかよく分からない。

集中力低下。
茫然自失。

勝新の『泥棒番付』を初めて見たが、体調が悪すぎて、語れない。
ただ、疲弊。

6月23日
入眠失敗。
疲れているので、眠いと思うのだが、目をつぶると、全身麻痺の感覚が拡がり、「ああ、これで眠れるのだ」と思うだけで、そのまま一向に睡眠に入れない。
脳の中をビカーッと照らされているかのように、じんじんしながらも興奮状態に近い感覚で、安らがない。
それでも、身体の麻痺感覚に合わせて転がるのだが、眠れない焦りがだんだん強くなり、終いにはイライラして、目を開ける。
そんな、繰り返し。

結構辛い。
暑さのせいかもしれないが、寝苦しい。
寝苦しいのは、寝ていて苦しいのではなく、なかなか寝付けないという事だよね。
そんな、戯れ言書いたとて、眠れんもんは眠れんわ。

朝から日文研。
データーベースの見過ぎで、目を酷使。
酷使すれば、するほど神経が逆なでされるような気がする。
はあ、頭がくらくら。

「変体仮名講座」に出席。
細かい字を読んでいると、貧血を起こしそうになる。

焦燥。

2004年07月28日

中島らものライブとデス

7月27日
大ショック。
中島らもが亡くなった。
入院の記事を見たとき、「もう、おっちゃん」と親しみこめて、つっこみを入れていたが、まさかそのまま帰らぬ人になるとは・・・

尼崎が誇る偉大な「異人」と思って、大好きだった。
ファンクラブにも入り、ついこの前もライブに行ったばかりなのに・・・
まさか、あれが「最後の姿」になるとは。
人間なにが起こるかわからないものである。

シンポのお手伝いの疲れも忘れて、もう夜中になると言うのに、さっきまで夜中のニュースを求めてチャンネルを回し続け、ネットで関する記事を読んでいた。
実感が湧かない。
嘘であってくれ。

ご冥福をお祈りいたします。
かなりショックで、呆然。

7月26日
ああ、休みたい!!

けれども、明日のシンポジウムの準備があって、日文研に出勤。
そうそうに終えて、さっさと帰り、富松神社の「薪能」に行く。
今日はこれがあるから、夕方まで家に居たかったのだった。
無理だったけれど。

うちの師匠が仕舞いを舞われるのと、『夜討曽我』の能があるので、楽しみにしていた。
しかし、解説に出てきた肩書き大学教授が、あまりにいい加減なことを言うので驚愕。
そんな解説していいの??
聞きながら、思わず「ちゃうちゃう」と、母と突っ込みを入れてしまった。

終演後、どうしても外せない用事があり、また出かける。
はあ、明日はシンポ。
体力的に持つかなあ。

7月25日
漸く、7月に抱えている発表2本が終わり、後は締め切りが一つ。
とはいえ、8月締め切りのものがまだ全然出来ていないので、非常にやばい。

でも、あまりに無茶な生活を送っているから、いい加減倒れそう。
来週もスケジュール一杯。
今日ぐらいは息抜き。

ぼろぼろになって髪の毛を手入れに美容院に行き、そのあと「アロマテラピー」。
夏バテと多忙と不眠が重なって、少し痩せたようだ。
顔色もなんだか優れない。
アロマテラピーで、最初にジャグジーに入ったのはいいが、軽い貧血を起こす。
全然癒されてないやん。

いい気になって、久しぶりの三宮・元町を下駄で闊歩し(ふらふらなのが現実)、家に帰ると鼻緒ずれしていた。
あほやわ。

7月24日
阪大の研究会にて発表。
研究会にて、こんなに熱く「雷蔵」を語る私って何者?

イスラエルの研究者の発表が面白くて、いい出会いが出来ました。
こういう場を提供してくださった先生方に感謝。

7月23日
明日の発表原稿が出来ていないが、昨日何とかレジュメを仕上げたのをいいことに、我慢できずに、雷蔵映画祭最終日に駆けつける。
今日も既に見ている2本。
『忠直卿行状記』と『濡れ髪牡丹』。
実は、明日の発表が「雷蔵ネタ」なので、意気を挙げるために観にいったと言えば聞こえがいい。
『忠直卿行状記』を見ていると、映画というフィクションであり、雷蔵は割り当てられた「役」を演じ、決められた「台詞」を話しているにすぎない事はわかっているのだが、どこかで、そこに「市川雷蔵」という人物をオーバーラップさせ、彼の心境や人生を重ねてみてしまう自分がいる。
虚構の世界に実在する人物を重ねてみても、それは幻想に過ぎない。
にもかかわらず、雷蔵はそう思わせる役者なのである。
彼の映画をファンが見に来るのは、作品を楽しむ反面、それぞれが想像し作り上げた「雷蔵」に会いに来るのだと私は思う。
そう、雷蔵に会いたいのだ。

夭逝したのが手伝って、ファンは限りなく「雷蔵」に夢を託し続けるのだ。

7月18日
秘密の稽古場にて、武術の稽古。
今回は、さらに2人増えて、4人。
ほとんどの時間を、手裏剣を打つことに費やす。
初めて、あるいは二回目と言うお二人が、あまりに手裏剣が上手いのでびっくり。
ええ、私なんて全然上達しないのに・・・

でも、周りの雰囲気におされてか、今日は私まで上手く出来た。
少し、打つ距離ものびたし。
合間を縫って、抜刀や杖、木刀など遣って、様々なことを試す。
ああ、私も剣術がやりたいなあ。
今、柳生新陰流にかなり惹かれている。
個人的には香取神道流をやりたいと思っていたのだが、関西で稽古するのは難しそう。
柳生新影流は友人が習っていて、彼女の動きを見ていると、なんだか「いいなあ」と思うので、だんだんやりたくなってしまった。
この多忙な中、いつ?と言う気もしないが、気持ちの上では、近々道場見学でもしたいつもり。

一昨日は料理・宴会、昨日は雷蔵、今日は武術。
私にとって至福の時間が続く。
ああ、楽しい。

7月17日
コンチキチン、祇園祭と言えば・・・雷蔵の命日。
今年は、映画デビュー50周年、没後35年に当たる。
合掌。

朝は、さすがに疲れていたので、ボケーっと京都TVで中継されている祇園さんを見る。
13時に友人と待ち合わせて、雷蔵映画祭へ行く。
みなみ会館に着いたのは、上映40分前という、はりきりぶり。
今日は命日と言うこともあってか、土曜日と言うこともあってか、盛況。
さすが雷蔵。
先月の勝新映画祭を思うと、なんだか勝新が気の毒だ。

今日の演目は、『水戸黄門海を渡る』と『眠狂四郎・勝負』の2本。
もちろん両方とも見ているが、やはりスクリーンは楽しい。

『水戸黄門海を渡る』は以前、ビデオで見たことがあるが、スクリーンで見るのは初めて。
あまり面白いと思わなかった記憶があったが、今回改めてみると、違う意味で面白いことを発見。
今、こんな映画作られへんで。
ステレオ・タイプと偏見に満ち溢れたとんでもない映画。
絶対、今こんな映画作ったら、訴えれるわ。
時代を感じるが、それはそれで意味のある映画として位置づけられるともいえる。

『眠狂四郎・勝負』は、私の中では12本の中で一番好きな作品。
やはり雷蔵しか見ていなかったので、すっかり忘れていたが、本郷功次郎の扮装が、あまりにもひどいのに驚いた。
もう少し、似合うズラにしてあげて。
刀が回り終わるまで耐えると、円月殺法に勝てる、というところは覚えていたのに、その相手のことを失念していたなんて、本当に雷蔵しか見ていないよな。

いつもは、一人で観にいっていたのだが、今回は友人と行ったので、行きも帰りも「雷蔵談義」で、大いに盛り上がる。
雷蔵を語り合えるなんて、嬉しいね。

7月16日
所属している研究室の暑気払い。
先生が奮発して頂いたのをいい事に、久し振りに、調子に乗って料理を作る。
楽しい。
旬の素材選びから、はりきりマンボになって、イエイイエイイエイと踊りながらクッキング。

九州から帰ってきて、翌日からもちろん出勤、並行して来週の発表準備、暑くて眠られない日々、と引き続き、無謀な日々を送っているため、かなりハイ・テンション。
最近、私のストレス解消である、思いっきり料理を作るというイベントがなかったので、本当に調子に乗って、あれこれと作って、ハッピー。
気がつけば、どれだけ作ってん、持って行けるんかい、という量に。
リュックに、手提げに、クーラーバッグに詰め込み、夕方日文研に到着。
プロジェクト室にたどり着くと、先生に「小川さん、ふらふらになってるよ」と言われる。
そ、そうかな。
本人はいたってご機嫌、元気なつもりなんですが。

今日は、仕事もせずに、そのまま会場に移動、お料理の最終仕上げをして、嬉しそうに皿に盛って、皆さんに食べて頂く。
お口に合いましたか?
ちょっと作りすぎて、すんません。
ちなみに、献立は・・・
はもきゅう、鱧の落とし、枝豆のすり流し、鱧の子玉しめ、冬瓜の鶏そぼろあんかけ、豚肉となすの味噌グラタン、イチジクの田楽、ゴーヤ入りポテトサラダなど。
私は、ものごっつい楽しかったですわ。

感謝、感謝の一夜でした。

7月12日
さすがに疲労困憊。
昨晩はほっとしたのか、薬もよく効いて、何週間ぶりかの6時間睡眠。
それもそのはず、昨晩、食事を食べにでかけ、焼酎をしこたま飲み、その後、コーヒーを飲みに行って、1時半までしゃべっていたのである。
連日徹夜に近い状態を続けていたくせに。

さすがに疲れて、発表も一つ終わった安堵感も加わり、眠れたと思う。
それでも6時間なんだなあ。
まあ、上出来とするか。

チェック・アウトした後、荷物を預けて、知り合いと福岡観光へゴー!
最初は、おみやげを物色。
おばちゃん丸出しで、いかに安く美味しそうなものを手に入れるか、とうろうろする。
暑い日中を持ち歩くのは嫌なので、目をつけておいて、夕方に買いに戻る。

その後、移動して、ランチ・バイキングを楽しみ、大型ショッピングモールをぶらついて、「櫛田神社」まで歩いて行く。
ここを押さえれば、博多は分かるなど、変な勘違いをしながら行ったのだが、どうも様子が違う。
人が多いのだ。
なんと、博多祇園祭の行事の一つが、本日「櫛田神社」にて開催されるのであった。
それぐらい、初めから調べがつくだろうと思うのだが、あまりに無計画な日々を送っていたために、そんな基礎情報も持ち合わせていなかった。
お目当ての「櫛田神社」は、参る事が出来なかったが、おかげで少しだけ、博多祇園の醍醐味を味わえた。
ふんどし姿の男たちと、汗くさい熱気を目の当たりにして、「京都」の祇園さんとはえらい違いやなあと、またもやスリコミ勘違いで、「さすが九州男児」と思う。
小さい子どもが、紙おむつの上に、赤ふんどしを巻いているのが可愛かった。

そんな風に、またもや考えなしの行動に出てしまったので、帰りの飛行機に乗り遅れそうになる。
アブナイ、アブナイ。

帰ると、放心状態。
とんだ、珍道中だった。

7月11日
今は博多にいる。

これまで、無茶な日々を過ごしてきた。
7/7は発表準備も出来上がっていないにもかかわらず、ずっと前からチケットを取っていたので、懲りずにライブに行く。
「中島らも」のライブで、ゲストが町田康である。
おまけにスペシャ

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