はあ、頭がくらくら
7月5日
朝から日文研に通うが、電車とバスが寒くて死にそう。
昨晩、あまりにも蒸し暑くて、服薬しているにもかかわらず、何度も起きて、ほとんど眠られなかった。
貧血気味。
バスを降りると、突然大雨。
びしょびしょになって日文研に到着すると、また冷房にて冷える。
それでも頑張って発表準備等々。
出張から先生が帰ってこられたので、お話しをするもののどうも上手く思考が働かない。
お弁当を作ってきたけれど、半分しか食べられない。
体力的になんだか限界。
家に帰ろうとすると、院生が息子を迎えに行くついでに駅まで送ってくれるという。
バスも酔いそうだったので、お言葉に甘える。
だが、子どもは初対面でもない私の顔を見るなり、火がついたように泣きわめく。
結構ショック。
すごく気まずい時間を過ごして、駅まで送ってもらっている間、ひたすら泣いている子どもに謝り続ける。
悪かった。
誘拐もせえへんし、何もしないから、堪忍な。
許して、機嫌なおして。
家にたどり着いても食欲なし。
TVのニュースも見る元気もない。
しかも、急ぎの仕事が入って、ふらふらしながら家で仕事。
完全に夏ばて。
あかんたれ。
7月4日
へたれえ。
夏ばて。
なんとか昼ご飯を食べるものの、そのままダウン。
パソコンの前に30分~1時間座っては、ソファにて倒れ、また起き出してパソコンの前に座る繰り返し。
夕刻、少し涼しくなったので、夕飯の買い物に出かけるものの、スーパーにて貧血。
立っているのが精一杯。
食料を見ても、何も食べたいものも浮かばず、漬け物ともずくだけ購入して、ふらふらになってチャリで帰る。
冷蔵庫に入れるだけ入れて、またもやソファにてダウン。
頭がくらくらする。
ばてばて。
7月3日
朝の研究会は、さすがに体力的にダウン。
起きてはいるのだが、動きが緩慢、思考が緩慢。
昼前に出かけ、京都文博に『その前夜』を見に行く。
あまりにも、人が多くてふらふら。
映画も集中力低下。
なんだか、あまり印象に残らない。
その後、梅田で4つほど用事をまとめて済ませて、夜に家に帰る。
梅田も、どこからそんなに人が沸いてくるの?というほど混んでいて、疲れる。
偉そうに言うようだが(言ってるのか)、ずっと阪神間に住んでいる私は、おそらく田舎暮らしは出来ないだろう。
だが、こうやって繁華街に人があふれているのにも、実はあまり対応できていない事が判明。
どないせいっちゅうねん。
7月2日
午後から、先生の仕事を手伝う約束をしていたので、それまで発表の準備。
最初に、ネタを考えてそれを裏付けるために、いろいろ調べものをしていくうちに、なんだか、どんどんと深みにはまってしまい、これは、簡単に発表にまとめられないかも知れないと焦る。
仮説まではよかったのだが・・・
なにせ、これまでの専門にテーマを無理矢理引き寄せて、ネタを仕込んだのだから、実際にどれほどの関連性がそこにあるのかは、漠然としか考えていなかった。
それを調べはじめると、思っていたよりも根が深く、かといって先行研究も簡単に見つからないため、身動きが取れなくなってきている。
15時より、先生のお手伝い。
先生は私の顔を見るなり、「小川さん、顔色悪いけど大丈夫ですか?」と言う。
そ、そうかな。
夕食はおごって頂いたのだが、今日も終電。
明日も予定がぎっしりなのに・・・
7月1日
ばたばたと呆然を繰り返し、過ごしていたら、7月になってしまった。
朝から疲労困憊。
理由は大体分かっている。
まず29日は、またもや機器説明会。
オーサリングシステムの説明なのだが、長時間聞いていると、頭が働かなくなる。
13時半から17時まで、という予定だが、やはりそれでは終わらない。
少しばかり休憩を取るものの、結局20時まで。
それでもよく分かっていないような気がする。
使いこなせるのか?
昨日は、16時より小松先生の基礎領域の研究会に参加。
いつもの事ながら、その後飲みに行き、帰ったのが終電。
1時前だった。
しんど。
最初、開催される部屋にはいると、なんだか見た事がある人がいるので、とりあえず会釈して挨拶。
最近、この研究会には出ていなかったので、前にあった人なのか、誰だろうといぶかしがりながらも、どうせ私の事や、また忘れてしもうたのだろうとおもっていた。
偶然、帰りの終電で一緒だったので、ゆっくりお話しをしていると、あらびっくり。
日曜日の甲野先生の稽古会に来ていた人だった。
分かった。
白の空手着のような胴衣を着ていて、髪の毛をひっつめ、甲野先生に簡単にふわっと身体を持ち上げられ、「すごく楽しい」と言っていたのは、あなたでしょう。
ビンゴ!
世の中、狭いなあ。
今朝も朝から仕事をしながら、合間に発表準備をしていたのだが、とうとう気分が悪くなる。
定時にあがってしまい、そうそうに帰宅した。
しんどい。
6月28日
朝からお稽古。
歩く稽古から初めて、筋トレ、腕立て、スクワット、謡、長刀とてんこ盛り。
昨日、少しは眠ったので、なんとかこなすが、食欲があまりない。
発表準備もあるし、早く家に帰りたかったのだが、祖母の付き添って帰り、暑さで調子がいまいちという祖父の顔も見たいので、祖母の稽古が終わるまで待つ。
買い物をして、荷物を持ってあげ、祖父のご機嫌をうかがい、漸く家に帰る。
うーん、家で作業するが、すぐに疲れてしまい、遅々として進まず。
念願の薬が到着。
発表準備と仕事と体調、優先順位ってつけられない。
6月27日
今日も疲労困憊。
実は昨晩、とうとう薬が切れて、仕方なく酔いつぶれるまで酒を飲んで、勢いでわずかに眠るという暴挙に出てしまった。
それでも、一睡もしていないわけではないので、一応早朝に起きる。
ただ、二日酔いなのか、連日の睡眠不足なのか分からないが、おきてから生きる屍状態に。
朝9時半に待ち合わせをしていたので、気を取り戻して、あわてて駅に駆けつける。
今日は、私にとってとても久し振りの、甲野先生の稽古会なのである。
案内では、午後の部に参加するように言われて、午後は京都に行くからと泣く泣くあきらめて、朝日カルチャーセンターだけで我慢しようと思っていた。
そこへ、神の手が。
知り合いが、「友達を連れて行くと言ってあるから午前中に一緒に行きましょう」と誘ってくれ、待ち合わせをしたのであった。
拾う神あり。
稽古会の後、京都へ行く予定をしていたので、稽古着に杖、木刀、小太刀(木刀)、コンクリート針(棒手裏剣代わり)を持って、さらに他の手荷物を持つと、模擬刀まで手が回らない。
何を出来るか分からないので、出来るだけ多く持って行きたいが、さすがにあきらめる。
以前参加したときは、人数も多く、甲野先生を囲んでと言いながらも、結構あちらこちらで、小さなグループが出来て、それぞれ好き勝手な稽古をしていた記憶がある。
今回は、二部制に分けたおかげか、直前に案内がきたせいか、とにかく少人数だった。
飛び回っている多忙な甲野先生に挨拶をし、みんなでわらわらと甲野先生を囲んで、技をかけられ、体感する。
内容的には、おとといの朝日カルチャーセンターと重複するが、その方が、二度確認できて嬉しい。
私は、甲野先生には何度も「祓い太刀」をしてもらい、それでもなにか大きなものを背負っているらしく、内心、甲野先生には「近寄るな」と思われていると感じている。
しかし、折角、手ほどきして頂ける機会なのであるから、最初は遠慮していても、気がつけば、めちゃめちゃそばに行って、身体の動き、足の動き、手の動き、背中の動きなどはりつくように見ている。
甲野先生もサービス精神旺盛で、またもや上半身裸になって、実際の背中や肩の動きが見えるようにして、解説しながら技を見せて下さる。
そんなのも、全部食い入るように見つめている私も、相当怪しい奴だろう。
さすがに甲野先生も、見るに見かねたのか、「あなたもやりますか」とか、木刀や杖の遣いなど、「それは違いますよ。手はこう、指は」など、手取り足取り教えて下さり、ありがたい。
また、実際に剣術や体術など武術の稽古をしている人も多いため、一人で繰り返し、言われた事を黙々と稽古していると、「こっちの方がやりやすいんじゃないですか」とか、「力が変に入っているから、肩を上がらないように、剣筋をまっすぐにして」など、さらにアドヴァイスをいただき、非常に嬉しい。
わずか三時間が瞬く間に過ぎてしまい、汗だくになって、それでも自分の身体をもてあそび、もどかしくなりながら得物をいろいろ振り回している自分がいる。
終わってから、甲野先生に厚くお礼を申し上げる。
ああ、これなら我が家でも少しぐらい稽古できるかも知れない、など楽しくて仕方なく、一緒に稽古に参加した人とお話をさせて頂きながら、梅田へ出る。
さあ、これから京都へ『幕末残酷物語』を見に行くぞ、と阪急京都線の特急に乗ろうと歩いていくと、目の前がくらくらっとなって、近くのベンチに荷物を置いて、呆然と座り込む。
どうも貧血を起こしたらしい。
まだ時間もあるし、悔しい事にこんなにも有名な映画作品も見逃している上、これがまたレンタルにもないと知って、暫くベンチに座って休む。
が、冷や汗が出てきて、震えが出てきて、一向に改善の余地なく、「やばいかも」と思って、そのまま神戸線に乗って家に帰る。
どうやってこの荷物でたどり着いたのだろう?というほど、入り口に胴着の鞄を投げ捨て、得物は机の上に置かれ、貴重品はソファの下に転がり、身体はソファの上で放心状態。
部屋が暗くなるまで倒れていた。
ただ、失神していたわけでもなく、眠っていたわけでもなく、「喉が渇いた」「しんどい」と思って、近くに引き寄せたペットボトルの水を、がぶ飲みしては、そのまま横たわるという動作を繰り返していたのは事実である。
よく、水をぶちまけなかったもんである。
暗くなって、漸くごそごそ起き出すが、何故こんなに疲労困憊しているのか、衰弱しているのか、理解できない。
栄養のありそうなものを口にして、ずっと小分けにしておいておいた、最後の誘眠剤を飲んた。
とにかく、眠らなくては。
6月25日
今日は朝から忙しい。
いつだって、ばたばたしているのだが。
睡眠を失敗し続けているにもかかわらず、主治医の所に行く暇がない。
仕方がないので、電話をして泣く泣く寝る前の薬を送ってくれるように頼む。
頓服でごまかしたりしていたが、もう薬が切れるのだ。
いつ、安眠、爆睡の日々がやってくるのか。
それは、また夢のまた夢、夢も見られない不眠の夜。
とはいえ、薬の手配もした事だし、いろいろ満足の1日。
朝は懲りずに勝新映画祭へゴー!
『続・座頭市物語』『座頭市血笑旅』『秦・始皇帝』の3本。
相変わらず、無茶をしている。
『続・座頭市物語』は兄弟対決が見物。
別々に作品を見ると、「よう似てるわ。さすが兄弟」と思う事も多いのだが、こうして共演作を見ると、当たり前ながら、個性がちゃうね。
『座頭市血笑旅』は前に見た事のある作品で、私の記憶では、もう1本これと似たような赤ん坊連れの「座頭市」ものがあったように思う。
記憶違いか?
26本だっけ?
大映倒産後のシリーズよりも、それ以前のシリーズの方が多く見ているはずなんだけれど、本数が多いと、パターンも決まって、題名を見ても思い出せない。
「悪名」も同じパターンに陥っているな。
どれも好きなので、機会があれば見に行くのだが、見始めてから「あ、これ、見た事あるわ」と思い出す事多々あり。
まあ、別に何度見ても楽しいから、ええねんけど。
雷蔵なんて、何度見ていても、やはりさらにスクリーンで1本でも多く体験しようと通っているのだから。
しかし、今日も客数少なし。
女性の割合も少ないし、年齢層も高い。
なんだか、寂しいなあ。
おまけに、映画館が寒くて長袖にGジャンを着ているのだが、それでも震える。
これは、自律神経失調からくる震えも含んでいるのかも。
『秦・始皇帝』は雷蔵もチョロリっと出ているオールスター作品。
『釈迦』に続け!と70ミリ超大作の2本目。
これは、ビデオでしか見た事がなかった。
うちの小さいTV画面で見るから、せっかくの70ミリ大作品の迫力が味わえず、面白くなかったのだろうと思っていた。
まあ、それに対応した映画館なぞ、もう日本にはないだろうが、とりあえず、スクリーンで見るのは、映画を見る上で大前提条件。
というわけで、大迫力スペクタクルシーンを味わうべく期待して見る。
だが、やはり最初の印象は正しかった。
面白くないのである。
スペクタクルシーンをみると、後の「大魔神」に通じるんだなあなど、面白がってみるのだが、なんというか、冗長的すぎるというか・・・
始皇帝演ずる勝新を見ていると、ふと主役降板劇となった黒澤の「影武者」など思い出し、もしかすると「始皇帝」を演じている勝新を見て、黒澤は主役に勝新をと構想したのではないのか?と、あり得もしない想像に達する。
160分の大作を3本目に見て、しかも最後はなんだか呆然と見てしまったので、すっかり疲れてしまい、バスの中で痴呆のようになりはてる。
そういえば、朝から何も食べてないやんと思い出し、一応作ってきたサンドウィッチを取り出して、梅田に向かう電車の中で食べるが、胸焼け。
夜は、朝日カルチャーセンターにて甲野先生の講演会。
介護の実技など、相変わらず面白い。
ああ、あんな風に身体が使えるといいなあと指をくわえてみる。
飯田先生と偶然、一緒になったので、「面白かった」と話しながら、夕飯を食べがてら軽く飲みに行く。
「あんた、さっき電車の中で胸焼けやったんちゃうん」と、内心自分につっこみながらも、甲野先生の技とトークで、すっかり疲れを忘れて、出かけてしまう自分が怖い。
そういえば、甲野先生が逆手抜刀を披露してくれたときに、思わず朝から2本も見てしまった「座頭市」の逆手斬りを思い出してしまった。
ふむふむ、なるほど。
こうやってつながってみると、また楽しい。
充実した1日。
6月24日
入眠失敗。
ええ加減、学習せいよ。
身体は確実に睡眠を求めている。
疲労と逃避から。
なのに、何故、脳は休んでくれないの?
身体さんの声に耳を傾けようよ。
というても、それで解決していたら、不眠なんてとっくにおさらばしてるわ。
昨晩も疲労困憊して、ソファで汗をかきながら放心状態。
眠気に襲われて、「このまま眠れたら」と懲りずに目をつぶると、眠った!!
と、目覚めて喜んだが、30分も経っていなかった。
おまけに、それから目がさえて、目がさえて余計に苦しむ。
ああ、眠りたい。
そう思って服薬。
早朝に覚醒。
眠った気がしない。
身体さんは完全に自律神経失調を訴えだしている。
それに襲いかかるように、この暑さ。
駅まで歩いて汗をかいたと思えば、長時間の電車とバスで、Gジャンを羽織っても、震えるぐらい身体が冷える。
バス停から日文研まで歩いて、またもや汗をかく。
建物に入って、10分も経たないうちに寒気を感じる。
身体が、温度差について行かない。
暑いのか寒いのかよく分からない。
集中力低下。
茫然自失。
勝新の『泥棒番付』を初めて見たが、体調が悪すぎて、語れない。
ただ、疲弊。
6月23日
入眠失敗。
疲れているので、眠いと思うのだが、目をつぶると、全身麻痺の感覚が拡がり、「ああ、これで眠れるのだ」と思うだけで、そのまま一向に睡眠に入れない。
脳の中をビカーッと照らされているかのように、じんじんしながらも興奮状態に近い感覚で、安らがない。
それでも、身体の麻痺感覚に合わせて転がるのだが、眠れない焦りがだんだん強くなり、終いにはイライラして、目を開ける。
そんな、繰り返し。
結構辛い。
暑さのせいかもしれないが、寝苦しい。
寝苦しいのは、寝ていて苦しいのではなく、なかなか寝付けないという事だよね。
そんな、戯れ言書いたとて、眠れんもんは眠れんわ。
朝から日文研。
データーベースの見過ぎで、目を酷使。
酷使すれば、するほど神経が逆なでされるような気がする。
はあ、頭がくらくら。
「変体仮名講座」に出席。
細かい字を読んでいると、貧血を起こしそうになる。
焦燥。