ミネソタを遠く離れてもう二年・・・ひさしぶりに日記を更新してみました
9月4日
9月に入って、少しずつではありますが暑さも和らぎ、朝晩過ごしやすくなってまい
りました。
私の部屋にはクーラーがありません。代わりに、1990年代初頭に製造された扇風
機が1台。色は綺麗なパステルカラーのピンクなのですが、これが和室にそぐわない
こと然り。
ただ、部屋に合っていようが合ってなかろうが、夏の必需品である事には変わりあり
ません。なんといっても、私の部屋は我が家で一番熱気がこもるのです。床が畳の岩
盤浴。わざわざお金を払って岩盤浴など行かなくても、自室で十分に熱気浴が楽しめ
てしまうのです。
毎夏、この扇風機と一緒に二人二脚で難局を乗り切っているのですが、今年は記録的
な猛暑だったせいで、特に大活躍しました。愛しの扇風機が昼夜兼行であったからこ
そ、私も昼夜健康でいられたのです。
ただ、あまりにも長時間使用したせいで、モーター部分が高温になってしまった事も
何度かありました。本当は、そのモーター部分を冷却するクーラーでもあればいいの
ですが、それでは本末転倒になってしまうので、やはりそういう時は扇風機を休ませ
てやらなければなりません。
説明書はとうの昔になくなってしまっているので、可能連続使用時間が、一体何時間
なのかも、もはや分かりません。「そろそろヤバいかも・・」と管理者が直感で思っ
た時に、モーター部分の温度調査が実施されるという次第。どこかのバス会社に限ら
ず、人にも機械にも超過勤務を強いてはいけません。
しかし考えてみると、日進月歩で多機能・コンピューター制御化が進んでいる他の家
電製品に比べれば、扇風機というのは、あまり開発・進歩がみられないような気がし
ます。
今昔や値段を問わず、扇風機というものはみな、羽とカバー、モーターなどの本体部
分から成っており、多少の大きさや形は違えども、一般日本人が想像する扇風機の図
は、似たり寄ったりなものだと思います。またその性能についても、風量調節や首振
り、リズム風やタイマーといった基本的なイメージは、共通しているでしょう。
将来、便利かつ斬新奇抜な扇風機が、市場に出回ることはあり得るのでしょうか。
「極軽扇風機」「超大型扇風機」「音声反応扇風機」。ひょっとしたら、すでに店頭
に並んでいるかもしれませんが、商況はなかなか厳しいと思います。
少し話が横道にそれますが、私は、レストランに置いてあるアンケートがなぜか好き
なようで、特にその用紙に「お客様が思いつかれた、新メニュー」コーナーがある
と、お客様の分際も弁えずに、つい真剣に考えてしまいます。
これは、ある和食レストランでのアンケートの「新メニュー」コーナーに、実際に答
えたものです。
『親子丼』― 鶏肉と卵。あるいは、鮭とイクラ。
『他人丼』― 牛肉と卵。
続く新作は・・・『子供丼』!
出し汁で煮たイクラや数の子を卵でとじ、丼飯にのせた一品。
値段やコレステロールの問題はさておき、生命エネルギーあふれる逸品です。
残念ながら、この『子供丼』なるものに、その和食レストランでは今だにお目にか
かったことはありませんが、少なくともアンケートには答えたということで、200
円の御食事券をいただきました。ハレルヤ。
マイ丼を披露したついでに、ここでもうひとつ、私が長年、心密かに考えているアイ
ディア商品も披露してみたいと思います。それは。
『ラーメン風呂』入浴剤。
日本人の大好きなラーメン。
北は札幌ラーメンから、南は沖縄そばまで、全国津々浦々のラーメンを網羅。
ピンクがかった乳白色のトンコツ風呂や、鉄泉と紛う茶褐色の醤油風呂。
アロマ効果はもちろん、発汗作用を促すために、塩分濃度も高めです。
ラーメンと入浴剤のコラボレーション。「食べ物を入浴剤に使うのはルール違反だ」
と、周りからは反発されるのですが、みかん風呂やりんご風呂の例に倣って、ここは
ぜひどこかの会社に商品開発していただきたいものです。
と、この話の流れでいえば、扇風機も何かしらの家電製品とコラボレーションできそ
うな気がするのですが、発想力の乏しい私は、扇風機をどこから見ても「粉砕系」モ
ノしか連想できないのです。
たとえば、『シュレッダー扇風機』や『ミキサー扇風機』。子供が指を入れて危険な
のを逆手にとった製品で、恐怖の風で背筋が寒くなること間違いなし。あるいは、巻
き込みモードをお選びいただければ、無料でヘアーカットも可能な『ドライヤー扇風
機』。もはや熱くしたいのか、涼しくしたいのか不明ですが。
と。こんなつまらない事を考えながら、部屋でボーッとしている私に、今もこうやっ
て優しい風を送ってくれている扇風機。このピンクがかった乳白色のトンコツ扇風機
に感謝の意を表して、ポンコツになる最期の瞬間まで超過勤務願おうという次第であ
ります。