8月16日(日)
第0回多田塾甲南合気会演武会、開催される。
今回が初めての演武会である。日曜日の、それもお盆明けの日なので、参加人数も少ないかと思ったが、結局29組の出場があった。師範演武を入れると30組である。
観覧希望者も少なからずお見えになり、終始にぎわっていた。
さあ、次回もがんばろう。
8月15日(土)
先週は、ほんとうにいろんなことがありすぎて、先週そのものが遠すぎる。今日が先週の今日、つまり8月8日の一週間後だなんて、ちょっと信じがたい感触である。
8月12日(火)~14日(金)
お盆なので実家に帰省。早速、留守番と犬の世話を頼まれる。
頼まれるのはいいが、本当のことを言えば、わたしはこれまで一度も犬と一緒に暮らしたことがない。そのうえ、実は犬があまり得意ではない。
したがって、この三日間は唐突に犬と出会い、散歩して、餌をあげ、喧嘩して、噛まれて、倦怠期を迎え、それでも一緒に時を過ごすことということになった。それは、まるで一時間半の間に出会い、恋に落ちて、すれ違い、また別れて、ときにはそのまま、あるいはまた出会う…といった、宝塚歌劇の劇的な舞台のようなであった(わかるひとにはわかる、わからないひとには何の話かわからないような例えでスミマセン)。
8月11日(月)
というわけで高松泊。うどんを食べる、食べる、食べる!
話は昨日の急な高松ツアーに始まる。
合宿の急な予定変更で、時間配分変更も余儀なくされた我々は、乗せてもらったカンキ号で偶然通りかかった噂の「びんびや」で魚を食すことになった。朝ごはんを食べたばかりだったが、こうなったのも何かのご縁。景気づけにと、わたしは海鮮釜飯を貪り食う。
ひと心地つき、空を見上げる。天気がよくない。
高松市内の宿まで送っていただく。少し散歩して、それから深い眠りにつく。
夜は、そのまま「うどん棒本店」でひや天、なめこうどん、ざるうどんを食べる。数年ぶりのことだ。
翌日となった本日は晴天なり。
これまた昨日、急に借りた市内で借りるレンタサイクルに乗り、うどんツアー開始。
朝から「さか枝」でぶっかけうどんと天ぷら、「松下製麺所」でぶっかけうどんを食べる。
さらにはレンタカーを借りて、庵治半島を一周し、例の映画(「せかちゅー」らしいです)のロケ地をうろうろと見る。
うろうろしているうち、急に思い立った津田松原海浜浴場に行って、浜辺でわたしは15分ほど深く昼寝。そのあとはさらに思い立った大串温泉に行き、一番風呂でひと泳ぎ。
次は「山田家」で釜玉ぶっかけ、時間があったので「わらや」で生醤油うどん、「うどん棒」(二回目)でぶっかけ。さすがに楽しみにしていた親子丼には、手ならぬ腹がついてゆかなかった。
反動というか、なんと言うか、うどん好きにもほどがある。幸せなくらい食べまくる。しかし安いのだ。これでいいのだ。
8月9日(日)~10日(月)夏合宿!
芦屋合気会夏合宿開催。なんと今年で二回目。そう、今回も合宿ができたのです。まずはそのことに感謝します。
昨年の山での開催だったので、今回は単純に海へと移動。場所は兵庫県淡路島。参加者はゲスト含めて22名。去年より増えている。これもすごいことであるよ。
週明けの天気予報は、当初気にするようなことはなかったが、当日は朝から生憎の雨。とはいえ合宿の日の雨は、個人的な事情として慣れている。それでも実際、雨が降ると、荷物も多いこともあり、なかなか移動が厄介。
大阪、神戸方面から高速バスを利用し淡路島着。バスターミナルで宿からの送迎バスを待つ。帰省途中や居住地の関係で、自家用車組が先に宿に着いているとの連絡が入る。
先に宿着組のひとり、カンキ氏から「履いていたサンダルの鼻緒が切れた」という不吉な連絡が入る。たいそういやな話である。宿で会うなり「そんなサンダルは捨てなさいよ」と笑いながら言ってみる。
荷物を解き、ソッコー着替え、宿から道場へと向かう。便利だが、毎回の移動がバスというのもなかなか大変だ。
道場に入る。いつもの稽古と違い、参加者の途中の出入りがないので、充分な稽古時間が取れる。さまざまな技に取り組む。途中、審査も行い、怪我も事故なくうまくいく。
稽古も無事に済み、宿からの送迎バスに乗り込む。
座席に着くと、ふいに持っていた杖を入れている袋の紐が取れる。持っているのは肩からかけるタイプのもので、長年使っているのだが、これまで一度として切れたことなどない。直せば使えるというくらいの外れ方だが、直ちに持ち運ぶのには不便である。
はははははと笑って過ごす。
きっと身代わりになってくれたのだろうと思うことにする。
宿に戻ってから事務処理を済ませ、入浴後、ボリュームたっぷりの夕食をいただく。そのまま流れに任せて宴会。
会の性質なのか、果てまた主宰者の気質が反映されるのか(普段から合宿ではそんなには飲まないのだが)、「宴会」における意気込み度がすごい。
たしかに合宿のしおりには、「おつまみやアルコール類の持ち込み自由」と記したが、半数以上の方が、熱心に何かを持ってきたのである(あるひとは、かばんまるごと宴会のための品々、お菓子おつまみ、アルコール類をいっぱいにしてきた)。
それも、ただ単なるおつまみやお酒ではなく、地域の名産のお土産や本格的なプロが選ぶものが並べられるのである。合宿のしおりなんて、隅々まで読みやしないと思っていたから、こうも熱心に持ち寄ってくださるとは、ちょっと想像しなかった。
しかし、ここまで徹底してくるのにもまたわけがある。というのもこの会、接客のプロが各地にごろごろでしているのだから。
さて、かようなものが随時テーブルに配置されると、いったいここへ何をしにきたのだろうという錯覚に襲われる。だが、考えようによっては、これは、会員同士が稽古以外の時間を積極的に関わってくださっているということでもある。おかげでわたしには、みなさんの親密度がぐっと上がったように見えた。まさに「寝食を共にすることの大切さ」を感じた。さらに、とても人材に恵まれている団体なのだなあと思った。みなさまに支えられ、助けられて、いまここで楽しみ、一緒に話をしている。ほんとうにありがたいことだ。
夜も更けてくるので一度お開きにし、場所を変えてもまだ各地で二次会開催される。なんとも仲良きことは美しきかな。ありがたいことである。恵まれているなあということを実感した夜である。
翌朝は五時半に目が覚めた。窓の外を見ると、いつもよりかなり天気がよくない。五時半という時間のせいではないことはすぐにわかる。
夕べのうちに台風が発生したのだ。それが進路を変え、本州各地に影響が出ている。表は暴風雨。交通規制もかかっている。
予定していた朝稽古は天候不順で中止にした。
食事を摂り、台風の影響を見るが進路がうまく読み取れない。風なので過ぎ去っていくことはたしかだが、どうながれるのかわかるようでわからない。
そのあいだにも風雨は強くなり、四国四県では通行止めも出ている。
本州の内陸部へ戻る方がほとんどだが、最悪の事態としては、今日のうちに戻れなくなるということもある。実際にそのような不安にかられている人の様子も見て取れる。
そこにきて、宿の人から「宿の送迎バスは、道場までの往きは出せるが、帰りは出せないがどうしますか?」という話が出た。その尋ね方に憤慨しそうになった。送迎の対応ができないのなら、宿に着いた初めから言っていただかなくては困る。こちらにだって手段を考える必要があるのだ。
しかし、それ以上に怒りを感じたのは、要領を得ない従業員が、店を取り仕切っている方からの伝聞で事柄を伝えてくるので、いったい何を言いたいのか、初めはまったく意味がわからなかったことである。しかも外は大雨。道場に行き着いたところで、全員が大きな荷物を抱えたまま、現地にほおっぽり出されるというわけだ。天気がいいならともかく、そうではない現実がある。いったいわれわれにどうすればいいというのだろう。
台風の進路も読めない、バスは止まる可能性もある、交通規制はかかる、不安に思っている会員がいる、宿の対応がよくない。
天候のせいか、各地に不協和音がこだまする気がした。
もちろん会員の団結以外のところにおいて。
「合宿はここまでにします」
それはわたしにとっても苦渋の決断だった。しかし怪我や事故のないまま、無事に帰還していただくということを優先したうえの決断である。
荷物をまとめ終わり、参加者の大方がバスターミナルに移動した。
すぐに全員が時間変更し、早く帰れる手段を得たとの連絡が入る。タナカさんからだ。
宿との事後処理のため、まだ宿に残るわたしに代わり、すべてのひとが各地で奔走してくださった。
コクブ号はアマノさんと一緒に体育館まで出向いて事後処理をしてくださった。
その間、タケチさんは、宴会の用品からゴミから残骸まで、いっさいを引き受けて、車に乗せて実家に戻ってくれた。カンキさんは、戻る方向がそうだとはいえ、最後まで一緒に宿に残ってくれたヒロスエさんとわたしを高松まで車で送ってくれた。
合宿を中断したことは、残念に思わないといえば嘘になる。しかし、それ以外にあのときは方法がなかった。長い目で見れば、これがひとつのネタといえば、俗っぽすぎるが、ひとつの思い出になればいい。
懇親会が盛り上がり、台風によって団結した会になったのだろうか。
またひとつ大きな経験をさせていただいた合宿であった。ご参加くださったみなさま、どうもありがとうございました。
これに懲りずまた来年もやります!
8月8日(土)
稽古担当する。今日は暑いぞ、正面打ち。
8月7日(金)
人生の税金を払いまくる日。
8月6日(木)
人生の税金を払うほうがいいのだろうかということを多少考える日。
8月5日(水)
やたらと暑い日である。日本では連日猛暑というか梅雨もあけてそこそこなのに、いきなり厳しい暑さが毎日のように続いている。合気道は室内で行うものであるが、いくら屋根のある場所で稽古していても、クーラーをかけてみても暑いものは暑い。
だからといって半袖短パンでするものでもない。年中通して、常に道衣に袴姿である。これがまた見た目は暑いのであるが、着ているうちは、そういうものだと思っているので、さほど暑くはないのである。しかし、やたらと暑い日である。