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2006年05月07日

テニスと合気道三昧

5月7日(日)

連休中は、ソフトテニスと合気道の二題。

3日からは、緑滴る滋賀県甲賀の郷へ。今年で18回目になる「関西・中部中学校選抜ソフトテニス大会」へ参加するためである。大会は4日からであるが、前日には練習ゲームも組まれていたので、昼までには到着するようにと浜松を出発した。

出発前に交通情報を確認すると、「東名は下り線が各所で渋滞しています」とのことであったが、はたして浜松西インターに入ると同時に渋滞であった。どうやら、三ヶ日インター付近で事故があったらしい。先が思いやられる。

愛知県に入るとだいぶんスムーズに走り出したが、音羽蒲郡インターあたりから再び渋滞。今回の遠征のために借用したオデッセイのカーナビは、VICS情報を受信しながら渋滞を回避するシステムが組み込まれているらしく、しきりに音羽蒲郡インターで一度東名を降りるよう指示している。いったん東名を降りて国道1号線を走り、岡崎インターから再び東名に戻るルートを選択しているのだ。「そうかあ、じゃあそうしてみっか」と左車線を走行してみたが、同様のことを考えているのは手前だけではないらしく、音羽蒲郡インター出口も渋滞している。「これじゃあ出るだけで時間がかかっちまうわい」とナビの意向は無視して、そのまま空いていた3車線の最左車線を走り続けた。幸い、伊勢湾岸道の豊田JCTまではほとんど止まることなく走行することができた。

件の伊勢湾岸道は、東名阪道の四日市まで片側3車線の快適道路である。今までの渋滞が嘘のように気持ちよく走行することができる。ところが、そろそろ東名阪道と合流しようかという地点の手前で、またもやカーナビが高速道を降りるよう指示しているではないか。どうやら、東名阪道との合流地点でかなり渋滞しているらしい。確かに、そのあたりからは車が止まりだした。「まあ、ここはひとつカーナビの指示に従ってみよう」と、インターを出ることにした。もちろん、ここも出口渋滞である。こういうときにその威力を発揮するのがETC。数珠繋がりの出口渋滞車を尻目に、ETCレーンからぱっと国道23号線に出る。ところが、この国道も渋滞。「なーんだ、結局どこも渋滞じゃん」と開き直って、しばらく23号線を走り、途中から東名阪道の四日市東インター方面へと右折。ほどなく東名阪道に入り、そのまま亀山まではスムーズに走行することができた。

後で、同様に今回の大会に参加するためほぼ同じ時間に浜松を出発したヨッシーらの話を聞いたところ、どうやら伊勢湾岸道と東名阪道との合流地点での渋滞は、事故も重なってさらにひどい渋滞となったとのこと。ちょうどその時間帯にインターを降りたことはきわめて賢明な選択だったということが判明した。「ストラーダ」くんも、どうして侮れないのである。名阪国道(国道25号線)は、関のトンネル手前でかなり渋滞していたが、トンネルを抜けると渋滞はなく、そのまま上柘植インターから国道を降りて甲賀へ。およそ4時間半のドライブであった。

それにしても、いい天気である。爽やかな新緑と、辺りに広がる田園風景、そして鶯の鳴き声が聞こえるテニスコートにいると、大会のことなど忘れてしまうほどである(そうそう、男子の試合が行われたテニスコートには野生の猿が出たことも付け加えておこう。何とも、野趣に富んだ地なのである)。

その日の夜は、前泊のチームの監督さんたちと、地元のニシカワ、デグチ先生らを囲んでの小宴。久しぶりにこの大会に参加した岡山の「得手」タカミ先生などと献酬しつつ、互いの近況を報告し合う。楽しいひとときである。

明けて4日は団体戦。試合は、予選リーグとその結果による決勝・研修トーナメント。本校はなかなか厳しい予選リーグに入っていた。姫路の灘中には3番勝負のファイナル2ポイント負け、奈良の都南中にはストレート負けして、結果予選3位で「研修トーナメント」へ。実は、今回の遠征には、本校の主力後衛選手2名が参加していない。彼らは硬式テニスのクラブにも所属していて、この連休中に全国大会へとつながる大切な試合が予定されているとのことで、言わば「飛車角抜き」のチームで大会に臨んでいるのである。そんなチーム事情を考えれば、この結果は仕方がないのかもしれない。それでも、その「研修トーナメント」では決勝まで勝ち上がって(決勝では地元チームに負けてしまいましたが)、選手たちも意地を見せてくれたのである。

その日の夜は、参加したほぼ全てのチームの監督さんたちが参加しての懇親会。この大会は、とにかく毎晩宴会なのである。2次会も予定されていたが、さすがに翌日の帰りのことを思うと無理はできず、そのままおとなしく宿舎へと帰ることにする。今回は一人部屋だったため、ヨッシーの寝言に悩まされることもなく熟睡。

最終日の5日は個人戦。4チームによる予選リーグと順位別トーナメントである。本校の選手たちは、1組が予選リーグ全勝で1位トーナメントへ。残る3組のうち、1組が2位トーナメント、2組が3位トーナメントに入ることになった。帰りのことを考え、道路情報を確認してみると、どうやら夕方5時以降から四日市付近が渋滞するという予想である。「こりゃああんまり遅くまで勝ち残らない方がいいよなあ」と考えていた監督の気持ちを、選手たちはそれとなく察知してくれたためか、どの組もそれぞれトーナメントの1,2回戦で敗退し、3時過ぎには帰り支度ができるようになった。よい子たちである。

お世話になった地元の先生方にご挨拶をして帰途に就く。時間が早かったためか、ほとんど渋滞らしい渋滞には遭遇することなく、夕方6時には浜松に帰着。学校へ迎えに来ていた保護者たちに「みんな顔赤く焼けたねえ」なんて言われながら解散。選手たちには、この連休明けの月曜日に、今回の遠征で得た今後の課題やらをレポートにして提出するよう申し渡してある。監督が感じたことと、選手たちが感じていることとがそう大差なければ、この遠征もそれなりの成果があったと判じることができよう。運転疲れと飲み疲れで、その日は倒れ込むように爆睡。

さて、6日である。実は、この日は、手前が所属する合気道浜名湖道場の昇級・昇段審査の日だったのである。当日は、北総合気会の山田師範をお迎えして特別稽古と、その山田師範が見守る中での審査が予定されていた。

手前は、寺田先生から「今度は2級の審査を受けるんですよ」と申し渡されていた。しかし、先月の26日以来、1週間以上稽古していない。ましてや、前日までは滋賀遠征である。はたして、この疲れた体が審査に耐えうるのかどうか甚だ不安なまま、審査を迎えることと相成ったのである。審査後は、例によって直会が予定されていたので、いつものシンムラくん(実は彼は先月結婚したばかり!なのです)にメールして、当日は審査会場である湖西市のアメニティプラザまで同乗させてもらうことにする。

あまりに自信がなかったため、審査前の特別稽古はパスしてその間に捌きなどを確認しようかと思い、その旨を寺田先生にお伺いしたところ、「なーに言ってんの、ダメです。ちゃんと山田先生の稽古は受けるに決まってるじゃないですか」とのお言葉で、もはや覚悟を決めて審査を迎えるしかなくなってしまったのである。

審査が始まった。3級からである。審査を見ながら。自分の3級審査の時のことを思い出していた。あの時は最悪であった。山田師範の指示に、頭が真っ白になって、どうやって体を動かしたものやらさっぱりわからず、右往左往しているうちに審査が終わってしまったという印象であった。今回もそうなってしまうのかなあと思うと、気が重くなってきてしまった。

いよいよ2級の審査である。今回は、最後に昇段審査が控えていたため、2級と1級が一緒に審査されることになった。審査を受けるのは手前も含めて8名。それぞれ組になって、取りと受けを交互に行うことになった。相方は、手前より少し後に入門したマツモトくんである。なかなか仕事が忙しくて稽古に参加するのも難しい状況らしいのだが、それでも欠かさず稽古には参加し、塩田剛三のDVDなどを見ながら技の研究もしているようなまじめな好青年である。

審査は、座り技から始まった。開き直りというのは怖いものである。というか、やはり内田先生のおっしゃるように「体の方が頭がいい」ということなのだろうか。自分でも不思議なくらいによく体が動くのである。山田師範の指示も、「ああこうやってやればいいんだ」と自然に体が動いていく。もちろん、息は上がって汗はだらだらという状況なのであるが、やっていて楽しいのである。こんなに落ち着いて審査が受けられたのは初めてである。どうしてそうなったのかはわからない。取りと受けを交互に行うという審査のやり方が、普段の稽古の時のように感じられてリラックスできたからかもしれない。受けから始めれば、マツモトくんがどうやって技をやるのかを見ることができる。だから、自分が取りを行うときも迷うことなく技を行うことができるのである。

審査が終わった。体中から、大量の汗とともに全ての毒物が排出されたかのような爽快感が残った。こんなにも合気道を身近なものに感じたのも初めてのことであった。稽古しているうちに、体がちゃんと技を覚えてくれていたのである。直会で飲むビールは、もちろん格別であった。審査を見ていた他の仲間からも、「よく体が動いてましたよねえ」とお褒めの言葉をいただいた。山田師範からも「前回の審査の時と比べると、ずいぶん進歩してましたねえ。ちゃんと見てましたよ」とのお言葉をいただいた。何よりのことである。帰りのシンムラさんの車の中では昏睡、帰って風呂に入ってからもすぐに布団に入って白河夜船であったことは言うまでもない。

相方をこれ務めてくれたマッちゃん、ありがとうございました。おかげでいい審査になりました。次回、1級の審査のときも一緒にやってくださいねー。よろしくお願いしま〜す。

投稿者 uchida : 2006年05月07日 19:21

コメント

鈴木先生こんにちは。佐藤です。
昇級おめでとうございます。

前回の「浜寇」の際には参加できませんでしたが、次回を楽しみにしております。

投稿者 SATO [TypeKey Profile Page] : 2006年05月09日 22:25

佐藤さま
コメントありがとうございます。お久しぶりですねー。最近は芦屋に行ってもお会いできないので寂しく思っていました。
おっと、それより何より、おめでとうございます!次回お会いできるときには、お祝いにうなぎを持って行きますからね!お二人で、存分にご賞味ください。

投稿者 すう [TypeKey Profile Page] : 2006年05月09日 22:45

スーさんどーも。昇給審査で相方を務めました松本です。日記に登場いただけたにもかかわらず正式な返事が遅れましてすみません。日記にある如く会心の審査の一助を担うことが出来ましたようで、面映い思いでおりますけれども、しかしながらかの緊迫した審査の最中に、技の応酬を経て進化し滝のような汗を落として脱皮していくスーさんを体感した手前には、残りの九十九助はスポーツセンターにおける日ごろの鍛錬に加え、浜松―神戸間の長距離をも厭わないスーさんの頑強な意志の賜物であると得心し、尚且つまた、人体の神秘と合気道の奥深さの端緒を垣間見た一日でもありました。次回の審査に向け更なる飛躍を目指して共に精進し、是非また、手前のお相手を務めていただき、うまい酒を酌み交わしたいものです。そはまた寺田先生次第ですけれども…。では。

投稿者 マツ [TypeKey Profile Page] : 2006年05月14日 23:08

マツさま
コメントありがとうございました。いやあ、ホントに今回の審査はマッちゃんあってのものでしたよ。
次回も、「受け」からやらせていただきますので、よろしくお願いしま〜す。しかし、体が持つかどうか。その日に備えて、禁煙するかなあ。

投稿者 すう [TypeKey Profile Page] : 2006年05月15日 23:09

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