« 2006年9月 | メイン

2007年6月 アーカイブ

2007年6月 2日

Dr.Sustainable is back

6月1日 

 おひさしぶりです。慌ただしい日常の中でも何とか場当たり的になり過ぎることなく、コントロール可能な部分をコントロールして心地よく充実した生活を送ろうと努力しています(僕なりにサステイナビリティーを追求しているわけです)。
 そのような生活のなかで最近身のまわりに起こった出来事をいくつか上げてみると、二人で二台使っていた自動車を一台売却し、主に僕が電車で大学に通っていること。武庫之荘に住んでいる同い年の従兄弟に会ったこと。久しぶりにうな正会の会合を開いたことなどがあります。
 うな正会とは「世の中のイケナイうなぎ屋を正す会」の略で、正しいうなぎとうなぎ屋のあり方を探求すべく、不定期に会員が集結して鰻に関する意見および情報の交換をするという秘密結社のことを差します。江会長が選定した今回の会合場所は、「魚伊」。慶応年間に鰻の卸売業として創業した関西焼きの名店です。今回の成果については、また後日改めて報告させてもらうつもりでいます。
 先日久しぶりに会った従兄弟はもともと東京の人なのですが、大阪に転勤になったご主人の都合で四年前から現在の場所に住んでいるそうです。前回彼女に会ったのは、たしか五、六年前に行われた、盛岡の祖父母の法事だったと思います。当時彼女はまだ独身でした。
 二人の子供を持つY子さんは母としての貫禄たっぷりでした。子供は男の子が二人で、上の子がこの春に幼稚園に上がったばかり、下の子はまだ七ヶ月です。大人二人だけの生活で、食べたいものを食べ、行きたいところに行き、行きたくないところには行かないという生活に慣れているものから見ると、子供がいる人生というのは世の中の見え方が随分我々とは違っているようです。

 さて、そのような生活を送っている中で、ここ数日とくに気になるのが、閣僚の死に引き続いて何かとざわついている国会のことです。
 生き死にを含めた政治家の健康問題は政争の道具にされやすいものですから仕方のない部分もあるとは思いますが、事件を此処までメカニカルに扱われてしまうと、政治の世界にいる人たちにとって、人一人の命というのはここまで軽いものだったのかと、少し恐ろしい気持ちになります。
 年金法案を強引に通した翌日、月も変わって気分一新、爽やかな白い半袖シャツで記者会見をする塩崎官房長官の姿を見て、この人達は自分の仲間や、この国に住む人間のことを本当に大切に思っているのだろうかと、改めて考えさせられてしまいました。
 前農相は、尊大で強引なイメージがあり、あまり好きなタイプの政治家ではありませんでした(個人的な好みで話をしてすみません)。彼の選んだ決断は、全く賛同出来るものではありませんし、実際のところ追求されても仕方のない「政治とカネ」の問題を抱えていた可能性が高いのじゃないかと思います。きっと、突っつかれたら大変困ることがあって、追いつめられてしまったんでしょう。本人が悪いと言えばそれまでですが、それでも、紐の輪に首を通すときのその人の心情を想像すると胸が痛みます。
 政治家が死を選んだ理由については、個人の持っていた気質性格、疑惑を含めた政治的問題、人間関係などの面から少し考えてみましたが、僕が此処でそんなことを書いても仕方がないので、書くのはやめようと思います。ただ、死を選んだ政治家にしても、政権の中心にいる人たちにしても、余りにも単一の価値観にすがりつきすぎで、それから逸脱した人たちを(政治的にも倫理的にも)受け入れることができないという姿勢があまりにも強すぎるのではないでしょうか。信念のない政治家は困りものですが、自分の意に反する人間(時に自分だったりする)を最低限のところで尊重できない政治家というのは、あまりにも危険だと思います。
 この悲しい出来事が残したたった一つだけの良かった点は、参議院選挙に向けた政治の争点が、性急な改憲問題から少し遠ざかったことだと思います。それは、もしかしたらほんのつかの間のことなのかもしれませんが。
「緑資源」は、廃止の方向だそうです。切ないですね。
 
 日曜日は湊川神社で鬼女に変身する予定です。毎年のことながら楽しみでもあり、少し心配でもあります。

ではまた会う日まで。

About 2007年6月

2007年6月にブログ「ドクター佐藤のそこが問題では内科医?」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2006年9月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。