4月16日(月) 神戸逍遙(つーか沈没)日記。
神戸本の編集が始まって、早1ヶ月。今回、大学時代ほど足をのばさなくなった「神戸」ということで、ロケハン&取材期間は週末も、休み返上で神戸にとにかく通いまくった。普段はもっぱらミナミっ子のわたし。神戸という街のイメージも、大学時代の3年前のまんま。街は動くんだもの、今のままじゃ編集する資格ナシだ。となると、とにかくその街を掴むにはその街で遊ぶしかないでしょ。…とゆー短絡的思考回路がぴこぴこと働き、神戸でさんざ遊び(飲み)歩くことになったわけである。そしてその結果、1週間のうち3日朝まで飲んだくれそのまま出社という『伝説の1週間@神戸』なる武勇伝が生まれることになったわけだけど、その話はまたこんど。(とにかく[THIRD
ROW][MONA LISA][salon de tribe][Bistro de
純]…とええ店ばっかり行かせてもらえて、もれなく楽しすぎて毎回朝までの旅。お店のご紹介は神戸本にて。パパママ、心配かけてごめんなさーい。えへ。)
神戸という街は大阪や京都に比べてコンパクトだ。海と山に挟まれ、山側から海側へとグラデーションを織りなすこの港町は、とかく地元感覚の強い街でもある。でも閉鎖的ではない地元感。1軒店に入れば、その場にいる人みんなトモダチ化なんてことも日常の風景。ただみんなでワイワイできればいいと思っていた大学時代と比べれば、もういい歳だし、行く店も変わりつつあって、行く店、行く店がホントにええ店でおもしろい。1軒行ったら「あー、あっこにも行きたい」となり、2軒目に行ったら「あ、終電ない!」となり、そのままハシゴの波に飲み込まれ、朝までに4軒、5軒と行ってしまう。恐るべし、楽し、神戸。
そんな自分なりに感じたことを本にいくらかアウトプットできればいいんだけど、本をつくるって難しい。けど楽しい。ココアを飲みながら、つれづれなるままに日記を書く、そんな春の日の昼下がり。
4月18日(水) そして、この世界におけるドーナツの存在価値について。
一生にごはんを食べる回数は決まっていて、もちろんおやつの回数もだいたい決まっていて、そう思うと、出来る限りいつも美味しいものを食べたい、って思うのは極めてスタンダードな考え方だと思うんだけど、世の中の人ってそこんとこどうお考えなんだろう。昔から「食べる」ことに人一倍情熱を注いできた私。そんな私の好きな食べ物、なんだろか、とふと考えてみたら、その答えは案外小学生レベルなことが判明。ドーナッツ、バナナ、トマト、チョコレート、ショートケーキ…。うー、書けば書くほど小学生なのでここでストップ。とかく、ドーナッツには昔から愛情ひとしお。ちっさな頃から悪ガキ、ではなく、ミスドに足繁く通い(しかし、まかない狙いがバレたのか、バイトの面接には落ちた。)、ダンキンドーナツの日本撤退に悔し泣き、コンビニのドーナッツにもめげずに手を出し続けてきた。村上春樹の作品でも『ふしぎな図書館』とか『ひつじ男のクリスマス』とかドーナツが出てくる話は大スキ。ひつじ男が粉から作るドーナツはやっぱりダンキンドーナツみたいな味なんだろうか、
なんて思いを馳せたり。ドーナツのあの形状、無限な感じがたまらない。ドーナツの発明者って誰なんだろう。やっぱりアメリカ人? あの高カロリー、高脂肪な感じもまた、罪なヤツ。村上春樹いわく「ドーナツには善意が満ち足りている」んだそうな。なるほどね。だから食べたらしあわせな気持ちになるのかな。世の中からドーナツが消滅しませんように。
そんな私が最近食べたドーナツ。堀江にある[CHIBORI]と本町にある[平岡珈琲店]のドーナツ。今まで知らなかったことを後悔しちゃう、そんな、おいしいおいしいドーナツ。
[CHIBORI]のドーナツはまんまるいボールみたいな形(ミスドのDポップみたいな。)で、まわりに黒糖のザラメがまぶしてある、やさしい味。しかも1つ20円。珈琲と合わせて2つ、3つ食べればそれだけでしあわせ。まるごと口に入れたらほっぺたいっぱいに懐かしい味が広がる。きっと隠し味はやさしいおばちゃんとおっちゃんの笑顔、ね。
[平岡珈琲店]のは、昔からあるスタンダードなハード系。揚げたてのそれは絶品で、サクッとした表面の生地がたまらない。珈琲と合うためにつくられた、そんな感じの純粋なドーナツ。こちらも1つ120円とリーズナブル。2つくらいペロリ、余裕でいけちゃうはず。
あー、書いてたらドーナツゴコロがうずいてきた。今週末はお家でつくってみるかな。行く末は、ひつじ女?
[CHIBORI](チボリ)
住所:大阪市中央区南船場4-3-21森村御堂ビル1F
TEL:06-6251-7810
営業時間:7:30~20:30(月~金) 8:00~18:00(土) 9:00~18:00(祝)
定休日:日曜
[平岡珈琲店]
住所:大阪市中央区瓦町3-6-11
TEL:06-6231-6020
営業時間:8:00~18:00(土曜は~13:00)
定休日:日曜・祝日