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2004年11月14日

山田師範に訊こうと思っていて、たずねそびれたこと

11月14日(日)

昨日は、合気道の昇級審査と、北総合気会山田師範による特別稽古。

前回は、寺田先生の浜名湖道場での審査であったが、今回は人数も多いということで、先生の道場のある湖西市の「アメニティプラザ(体育館や温水プールなどがある公共施設)」にて行われた。

手前は、寺田先生から「スーさんは、ちょっと稽古不足なんですけどねえ」とお小言をいただきながらの昇級審査(4級)であった。

昼前に、「現在ダイエット中なので禁酒しています」というサトウくんに迎えに来てもらい、同じく昇級審査を受けるショーコちゃんと3人で湖西市へと向かう。

サトウくんの車はちょっと前までは年代物のジープであった(乗り心地についてはコメントできません)が、さすがにいろいろと修理を要することになったらしく、今回は軽自動車に乗り換えてのお迎えであった。

実は、先週の木曜日の夜、手前の住む静岡県西部地方は、台風と見まがうばかりの嵐に見舞われた。

その日は、寺田先生の浜名湖道場で稽古が行われたのであるが、稽古途中から猛烈な雨が降ってきて、帰り道はほとんど前方が見えない雷雨の中を帰宅したのである。

東海道線と新幹線は一部区間で不通、浜松市でも浸水の被害が出たし、隣の磐田市では一部の地区に避難勧告まで出された。

サトウくんの住んでいるのは磐田市のさらに隣の袋井市であるが、そこでも浸水の被害があったらしく、サトウくんの住んでいる会社の寮も車も浸水したとのことであった。

おかげで、サトウ号はフロアマットがまだたっぷりと水を吸っており、後部座席には黴びたティッシュなどのジャンクが山積されていて、とても人を同乗させることなど不可能な状態なのであった。

かくて、「ボクの車は浸水に強いんです」などと涼しい顔で宣うサトウくんを、ショーコちゃんと二人でうらめしく見つつ、昇級審査会場へと向かったのであった(ああ、お尻が冷たかった)。

さて、審査である。

前回のときもそうであったが、今回も手前は山田師範のすぐ前で審査を受けることになってしまった。

相手はいつも一緒に稽古しているシンムラさん。シンムラさんは、手前とほぼ同期の入門なのであるが、手前などより稽古回数も多いので、技のこともよく知っている。

審査の途中、「足こっちですよ」などと小声で教えてくれるので、とても助かるのである。

今回は、「横面打ちを捌いてからの入り身投げ」のところで足が止まってしまった。

先週の木曜日、「横面打ちの捌き」は集中的に稽古したのだが、そのときは横面打ちを捌いてからの「小手返し」を稽古していて、どちらかというと「小手返し」の方ばかりに気を取られていたので、肝心の「横面打ちの捌き」をすっかり忘れてしまったのである。

冷や汗をかきつつ、審査を終える。

1級の審査まで終了して、いよいよ山田師範による特別稽古。

師範からは、「どうも横面打ちの捌きがよくないようなので、それを中心に稽古します」とのお言葉。手前のことを言われているような気がして、師範の動きを集中して見つめる。

見ているときには簡単にできそうな気がするのに、いざ自分がやるとなると足が出てこない。

多少間違っていようがいまいが、とにかく動いてみればいいと思うのだが、いかんせん体が言うことを聞かないのである。稽古の積み重ねの大切さを思い知らされる。

今回の特別稽古では、「捌き」の大切さを実感できたことと、「四方投げ」で自分なりに体感できるところがあったことが大きな収穫であった。

稽古終了後は、いつものスナックに移動して、山田師範を囲んでの直会。

審査のことを肴にしながらの話の中で、「ふだんの稽古から、一つ一つの動きを全員で一斉にやってみるようにすれば、もっと体が覚えるんじゃないか」という道場生の意見があった。

確かにそうかもしれない。基本的に、稽古は先生の示範を見て同じようにやってみる、という形で行われる。だから、見ているときには「ふむふむ」と思っていても、いざ自分がやってみるとどう動いたものやら途方に暮れてしまう、ということがよくあるのである。そうならないように「全員で一斉に、イチ、ニ、サン」とやった方がよい、ということなのであろう。

だけど、武術の稽古って、きっとそういうものではないのだろうと思う。

先生が示される動きには、「イチ、ニ、サン」などと分解できない要素が多分に含まれていると思うからだ。

「こんな感じかな?」などと、とにかく先生の動きにできるだけ近い動きができるように自分なりにイメージしながらやっていくことで、「イニ、ニ、サン」では会得できない最も大切な「動きの極意」というようなものが体得できるのではなかろうか。

そのことを山田師範にお聞きしようとも思ったが、とても畏れ多くてお話はできなかった。

そんなことを話しているうちに、麻雀をやろうということになり、一足早く直会会場を後にする。

山田師範、寺田先生にごあいさつをして、サトウくんとシンムラさんの車で浜松へと戻る。

いつものおばちゃんの雀荘にて、半荘を4回。

今回は、堅く打ったシンムラさんがトップ。手前は、サトウくんの追いかけ立直に一発で親跳を振り込んだのが大きく響いてビリ。

浸水で苦労した人間は強いのである。覚えてろよ。

そういえば、寺田先生から、今月の23日(勤労感謝の日)、多田先生の自由が丘道場で杖の稽古が行われる旨のお話を伺った。

ひょっとして、内田先生もご参加されるのだろうか。

できることなら行ってみたい気もするのだが、何せ杖もまだ数回しか稽古していない。あんまり恥をかいても寺田先生のご迷惑になるだけなので、遠慮した方がいいのかもしれない。

だけど、行ってみたいなあ。

投稿者 uchida : 2004年11月14日 22:43

コメント

初めまして。
現在のところ長屋の上から3番目で日記を書いています。

23日のお稽古は勇気を出して参加されてみてはどうでしょうか?と、でも参加する場合は「一の杖」の振り方は一通り覚えていた方がいいかもしれません、という矛盾したメッセージを残しておきます。

お会いできることを楽しみにしています。

投稿者 kyuden [TypeKey Profile Page] : 2004年11月16日 18:13

kyudenさま。
御教示ありがとうございました。
実は、寺田先生からも「1の杖ができないとダメよ」って言われてました。
まったくできないことはないんですけど、相手と合わせるとなると覚束ないところがあります。
内田先生からも、先生はご参加できない旨、メールをいただきました。
ですので、お会いしたいのは山々なのですが、たぶん今回は参加しないと思います。
今まで、失礼ながらkyudenさんの日記をあまり読んではいませんでした。
これから、楽しみに読ませていただきます。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

投稿者 スズキ [TypeKey Profile Page] : 2004年11月17日 17:38

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