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2006年03月23日

スキー雑感その2

3月22日
スキー雑感その2です。

・スケーティングのこと
スキーを履いて緩やかな上り坂を登るときにはスケーティングをすることになる。

1斜面に対して正対する
2両足とも、スキーの内側のエッジを立てる
3ストックを持つ手は、グリップのてっぺんを手のひらで包むようにする
4ストックを突くのと同時に、足だけではなく体半分全体で滑る

というのがコツであると思われる。

小中学生の頃、スキー教室にいくと必ずといっていいほどスケーティングの練習をさせられた。そのころは、何故それが大切なのか分からなかったが、いまは何となく分かるような気がする。スケーティングが上手くできず、斜面を登ろうと思ってもずるずると滑り落ちてしまう場合は、適切にエッジングができていない。適切なエッジングには、正しい加重が不可欠である。スキーに対して正しく加重するためには、正しい姿勢でスキーに乗らないといけない。これは、斜面を下るときに大切なポイントと共通するものである。
おしりが落ちて、スキーだけ前に滑り出そうとしても、斜面をスケーティングで登ることはできない。おそらく、あまり体に負担がかからずに、スケーティングで上り坂を登る姿勢が、斜面を下るときにも共通するスキー上での体の正しい位置なのではないだろうか。

・ 大きいターン(ロングターン)
ロングターンとショートターンのどちらが好きかと聞かれたら、僕は断然ロングターンが好きである。空は青空。朝一番のひんやりとした風が頬を刺す。雪が引き締まった誰もいないゲレンデの上を、斜面の幅一杯にロングターンで滑り降りる。これこそがスキーの醍醐味である。

1適切な位置でスキーに乗ること
2フォールラインに対して正対すること
3スキーをずらさないこと(ターンの後半でスピードを調整しつつ加速する)
4ターンに体が遅れないこと
5ストックをついた後、体を谷へ向かわせるときは骨盤から上を丸ごと持っていく

1と2は、スケーティングで感じたことでもある。3は、滑るときにいつも気をつけている点である。あれは大学1年生くらいの頃だったろうか。たまたまスキー雑誌を本屋で立ち読みしていたら、「ターンとは、どのポイントでも常に加速し続けるものである」というようなことが書いてあった。ターンの後半でスキーのたわみを感じながら、ぐぐぐーんと加速していく感覚というのは誠に気持ちの良いものである。自分でスピードをコントロールできているので、高速になってもあまり怖くない。4は、何もない真っ白なゲレンデを滑っているだけでは分かりにくいが、ためしに旗門を通って見るとよく分かるのではないかと思う。ターンとは、自分が思っているよりもずいぶんと遅れているものである。体の始動をかなり早くしないと、後半が膨らんだゆるいターンになってしまう。
昨年の極楽スキー後に、日本スキー連盟のウェブサイトで「ナンバ歩きターン」についての非常に興味深い文章を読んだ。ストックを突いてターンを始動すると同時に、同じ足(内側の足、山足)に、ナンバ歩きのように乗っかっていくというのである。これによって、体が遅れることなくターンすることができるというのである。今年の極楽スキーでは、大きなターンをするときは、これを何度も試してみた。昔のスキー板ならちょっと考えられない方法だと思うのだが、短くて幅広のカービングスキーではこれが可能らしいのである。自分でやってみた感想は、ターンの始動でストックと同時に山足で進んでいく感覚というのは、確かにターンが早くなる気がする。小さい頃から「ターンは谷足加重」と刷り込まれている人間にとって、山足に体重を乗っけながら滑っていくというのは結構怖いものだが、思っている以上にスキーは安定していた。ただ、ずっと山足に乗っていると、ターンの後半の加重が難しくなるので、あくまで始動が山足、中盤から後半にかけて両足に加重、というのがいいような気がした。ショートターンでも感じたことだが、今のスキーは2本のスキーを別々に使うのではなくて、一本の板に両足でのっかっているように滑るのが良いと思う。
三宅整骨院の三宅先生と週に一度お話させていただいているうちに、骨盤と股関節に対する意識が高まってきた(5)。合気道のお稽古も、お仕舞も、骨盤の角度と股関節の回内回外に気をつけるようにしている。お仕舞で、静止した場所から右または左に円を描きながら歩み始めるときの始動の仕方が、スキーのターンの始動と非常によく似ていると思う。前傾をかけながら、ターンの内足で始動する。進行方向に対して、両肩の位置が垂直になるように、体を常に塊のようにして動かしていく(肩の位置が進行方向に対して垂直というのは、3月20日のお稽古で、下川先生に教えていただいた)。スキーの場合はフォールラインをうやむやにせず、しっかりと意識して移動する。お仕舞でも、フォールライン的なものがあるのだろうか。「静止状態での(自分にとっての)正面方向」というのが、それにあたるような気がするが、僕にはまだよくわからない。

 
3月21日(火)

一日大学で専門医試験の書類作成をする。「王選手」と、とっさに出る口ぶりで、生きた年代が分かるのである。

3月20日(月)

外来、お稽古、実験の日。夜は水餃子を食べた。、

3月19日(日)

昨日と今日と明日はきっと違う一日。と思うが、それほど余り変らないことも多い。ありがたいことである。

津島佑子の小説を読みたいが、なかなか読み進めることができない

投稿者 uchida : 2006年03月23日 18:18

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