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2004年09月05日

さとう先生、酔っ払ってメガホンを握る夢を語る

9月4日(土)


夕方は雨模様。三宮のジュンク堂に行ってからCDを一枚買い求め、その後、史上最強
の読書バー「リセット」へ行く。

ワインを飲みながら平打ち麺のキノコのパスタや若鶏の香草ローストなどを食べた。
いつものことながら、ワインも料理もとっても美味しかったです。

わいわいと食事をしていると、ミーツの青山さんが美しい女性数名と連れだってお店
にやってきた。青山さん達は大人の女性の雰囲気でとても格好良かった。

僕はけっこう酔っぱらっていたようで、帰りの電車が一緒だった大迫君に、「今度一
緒に映画を撮ろう」とつぶやき、電車を降りた。

酔っぱらいの僕がどうして映画を撮ろうなんて思ったかというと、芸術というものは、
絵や彫刻のように一人で作るものも大変結構だが、映画は複数の人が協力して作品を
作るから、一人で作るのとはまた違った面白さがあると思ったのである。勿論一人じゃ
ないから難しい部分も沢山あるであろうけれども。

大迫君は愛にあふれた人なので、これまた自己愛にあふれた僕と一緒に映画を撮れば
きっとよい作品ができあがるだろうと酔っぱらった僕は思ったらしかった。

「映画には金がかかるのー」とぼやきながらホームの階段を上り、改札口を出るころ
には映画のことなどすっかり忘れていて、竹内結子の大きなポスターにお休みを言っ
てから外へ続く階段を下りた。

駅前のTSUTAYAで『パーフェクトストーム』を借りようか迷ってやめた。

家に戻ってから薄いウイスキーの水割りを作り、買ったばかりのチェット・ベイカー
のCDを聞きながら町田康の小説をぱらぱらとめくっていた。

酔っぱらって作る水割りは、薄く作ろうと思ってもどうしても濃くなってしまう。酔
いがどんどんまわるうちに僕はとっても久しぶりにたばこが吸いたくなった。そして、
一度吸いたくなったらどうしても我慢ができなくなった。

どこかにたばこがなかったかと、冬物の上着やコートのポケットを一生懸命探したが
どこにもたばこはなかった。

時間は夜の12時をすぎていたから、家の近所にあるたばこの自動販売機は販売休止中
だし、コンビニまでたばこを買いに行くのは面倒だった。僕は、クローゼットに入っ
ているコートを全部引っ張り出してきて、一生懸命たばこを探した。どこかの上着の
ポケットの中に、必ずたばこはあるはずだった。

あれは去年の12月のことで、その日は土曜日だった。午前中はいつものように大学へ
行き、お昼からは合気道のお稽古へ行った。そしてその後、家に帰ってネクタイを締
めてから、梅田で開かれた研究会へ行った。

まだ18時過ぎくらいだったと思うのだが、大阪駅に電車が着く頃には辺りはもうすっ
かり夜になっていた。風が強くて寒い日だったが、なぜか地下道を歩くのが嫌だった
から、会場のホテルまで外を歩いた。

クリスマスが終わった後の土曜日で街には人気が少なく、街並みは、街灯やビルの明
かりでそれなりに明るいのだが、その明るさが逆に寂しさを増しているような気がし
た。

投稿者 iwamoto : 2004年09月05日 22:00

コメント

どうも、愛に溢れた大迫です。

あの時は神戸女学院合気道会・男子部(?)の皆さんと飲んで、かんなり気持ち良く酔ってたもんで、日記を拝見してから、「おお、そんなことを仰っていたなあ」と記憶を辿った次第です。

ちなみに、僕らのテーブルを「偏差値高そう」と評して頂いた青山さん。いやはやそんな風に見えていたとは…。実はあの時は、合気道のごく基本的な足捌きをテーブルの上で両手を動かしながら教わっていて、今にも踊りだしそうだったという、ワインバーにあるまじきハッチャケたトークが展開されておりました。(どちらかというと、南極の氷よりもたけちゃんマンに近いのかもしれません)

映画の件、しかと承りました。先生のアクロバチックな脚本ならば、きっと大ヒットですね。編集とか機械いじりの類いは、イワモトさんにやらせておきましょう。でもって適当に「全米が泣いた」とか、欲望を喚起するような宣伝文句でも付けて売り出しましょう。こういうのは、そうですね、自称・壊れたスピーカー、ナガミツさんにさせましょう。きっと吹聴しまくってくれます。え、僕ですか? 僕はラケット、いやガチンコを持って、シーンが終わるごとに「カット」じゃなくて、「ターッ!」と、小さくガッツポーズしながら叫びます。なんせ、「愛」に溢れた男ですから。

投稿者 不肖・大迫 : 2004年09月07日 02:03

インディーズ時代というのはやはり、えっちな映画をとるしかないんでしょうか。

えっと、
『ぱんたろん』『それから』『悶』
の三部作で行きたいと思います。

物語は、主人公の女の子が押入の奥でカラフルなパンタロンを見つけるところからはじまります。それは昔、お母さんが若かりし頃にはいていたものです。

女の子はそのパンタロンを一目で気に入ってしまうのですが、実はそのパンタロンにはとんでもない曰くがあるのでした。なにも知らずに、それに脚を通してしまった女の子はそれから・・・。

投稿者 sato : 2004年09月07日 06:18

なるほど、3部作ですね。

それからというもの、娘は悶々とした男子3人に求愛されるようになる、ってのはどうでしょう? 全く乗り気になれない娘は、無理難題を言いつけます。「あたしこれが欲しい!」と、3人の男にそれぞれ、「風の糸巻きエイ」「1973円の金魚ウム」「羊に恵むボールペン」を手に入れてくるように命じます。

海の中を風が吹いたように泳ぐエイ、幻の鉱物、余りに書きやすいので羊も紙を食べるのやめて試し書きしまくるほどのペンという、ありもしない想像物です。『竹取物語』で言うところの「火ねずみの皮衣」みたいなもんです。

これで男にまとわり付かれないで済むと安心していた娘の身に、さらに予期せぬ運命のイタズラが…。

投稿者 不肖・大迫 : 2004年09月08日 01:52

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