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2004年07月05日
先のせぶわぶわどん兵衛
7月2日
その日はいつもお昼ご飯を用意してくれるすみ子さんがいなかったので、午前中の診
療が終わった後でコンビニへ行き、てんぷらどん兵衛、梅のおにぎり、サラダ、プリ
ンを買って来た。
てんぷらどん兵衛では、熱湯を容器に注いで4分経過後に麺の上に別包の天ぷらをのっ
けるという「後のせサクサク」方式が推奨されている。
しかし僕は「先のせぶわぶわ」が好きなので、容器にお湯を注ぐ前に、粉末スープと
ともに、天ぷらを乾燥めんの上にのせることにしている。
お湯を注いでから4分経ってふたを開けると、小さかった先のせ天ぷらは水分を吸って
器の大半を占める程大きくなっており、ちょっとゴージャス。
昔の即席天ぷらそばは、すべてこの「先のせぶわぶわゴージャス」方式だった。
即席麺でもサクサクとした天ぷらが楽しめるということを売りとして、どん兵衛は後
のせ方式を採用したのだろうが、この天ぷらは確かにサクサクとしているけれど、そ
れだけで食べても別段美味しいものではなくて、この天ぷらはそばつゆを含んで初め
て旨くなるのである。
後からのせられる天ぷらにしてみても、湯気がもうもうと立っているそばの中に、い
きなりぽこんとのせられるのは、どうも居心地が悪そうだ。周りは熱々なのに、自分
だけ常温なのだからそれも当然の話である。
それは、例えて言うなら、大いに盛り上がっている飲み会に途中参加していきなり
『YMCA』を踊り付きで歌わされるようなものであって、実際、後のせ直後の天ぷらを
かじってみると、「まだ素面なんだから、いきなりヒデキは勘弁してよ」という天ぷ
らの声が聞こえてきそうである。
そのような事を考えながら熱々のどん兵衛をすすっていたら、おじいさん先生の家に
すみ子さんがやって来た。
投稿者 uchida : 2004年07月05日 10:06
コメント
ドクターは「先のせぶわぶわ方式」をお好みのようですが、僕はどちらかと言えば「後のせサクサク方式」を採用しております。
「どちらかと言えば」という講釈が付くというのは、お湯を入れて4分経ってから「後のせ」するのではなく、3分くらいのところで「中のせ」するからであります。確かに、ドクターの仰る通り、天ぷらは、それ自体は「別段おいしい」わけではなく、「そばつゆを含んで初めて旨くなる」のですが、これにより、懸案事項である「天ぷらに対するそばつゆの含有率問題」はかなり改善され、かつ、どん兵衛の推奨する「サクサク感」も味わえるという点でオススメです。「中のせちょいサク方式」とでも申しましょうか。
ドクターの巧みな飲み会のたとえに即して言えば、素面で行ったらエラい盛り上がりだったんだけれど、楽しそうだからいつもよりペースを速めにして、周りのテンションに追いついて、一緒にヒデキを踊る、というような感じでしょうか。
それにしても、スパゲティとコンソメスープの問題しかり、ドクターとはいつも「食」における好みが食い違いますね。それがまた楽しかったりするんですけどね。
投稿者 おおさこ : 2004年07月05日 11:56
もう黙っていられないという状態ですので、あえて乱入させて頂きます。おおさこさんはかなり私の好みに近い感覚ではあります。
しかし、ある時、あみだしてしまったのです。ドクターの「先のせぶわぶわ」でありながら、「天ぷらに対するそばつゆの含有率問題」をいともたやすく改善し、かつ、おおさこさんとどん兵衛のこだわる「サクサク感」をも前提としてしまう方式を。さらに加えていうならば、総体的に深みも増すのでございます。
しかし、私は反則をします。そうですね、言うならば「明日の遠足のおやつは300円」と決められているのに、駄菓子屋の前で拾ったからと一人だけ350円でおやつを買ってしまったような、反則を。
「先のせぶわぶわゴージャス方式」新春特別企画といういうべき、その方法とは、卵のせです。
ドクターと同じくお湯をかける前に粉末の調味料を投げ込み、続けて生卵をポンっ。この時、注意深く左に落としてください。そして黄身をつぶさないようにしゅーっとお湯を注ぐ。やいなや、天ぷらをポン。
待つこと4分。天ぷらの半分はぶわぶわとふくらみ、白身の上にのっている部分はカリカリ感が残る。そして、私はなによりも天ぷらの衣を黄身とぐちゃぐちゃと混ぜながら、口の周りを黄身でパリパリにしながらうどんを頂くのが、大好きなのです。
いうなれば、飲み会に行ったらえらい盛り上がりだったんだけど、実は既にヒデキに扮していて、さらにその出で立ちでヒロミGOの「あーちーち、あち」を踊りながら場をかっさらう。そんな感じでしょうか。しかし、陰で「あいつ、張りきり過ぎなんだよね」などとヒソヒソ言われちゃうんですよね。
投稿者 あおやま : 2004年07月06日 20:50
どん兵衛の食べ方ひとつとっても、様々な考え方があるのだなあと大変勉強になりました。
特にあおやまさんの「ぎょく入れ」は、とても美味しそうで、早速食べたくなってしまいました。でも、あおやまさんは興奮のためか、文章の途中でそばがうどんに変わっていますので、どうか一刻も早く冷静さを取り戻していただきたいものと存じます。
さて、いささか反論めいたことになってしまうのですが、私は基本的にカップ麺はシンプルに食べたいと思っています。できるだけモディフィケーションを加えずに、べりっと蓋をはがして、お湯をじゃっとかけて、早くぺろっと食べたいのです。
しかし、ちょっとだけ手を加える事でその美味しさが格段にアップすることも確かでありまして、実際のところ、私も気持ちに余裕があるときなどは、カップラーメンやそばにトッピングなどをすることもあるのですが、そういう場合でも自制心を決して忘れず、焼きのりを乗せるくらいで留めておくようにしております。っていうか、自然にそうなっちゃうんでがね。昔から「己の欲するところのりを越えず」って言うじゃないですかあん。
投稿者 佐藤 : 2004年07月06日 22:00
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