パンにまみれて
8月7日(火)
またまた相当久しぶりの日記。最近は9月発売のパン本に向けて、ただひたすらパンを食べ続けていた。そもそも誰よりも激しく「ごはん党員」だった浩子。朝は家族みんなパンを食べていようが関係なしに一人でどんぶりを食べたり、カレーを食べたりしていたくらい。それがどっこい、パン本の編集担当になったことによって、かれこれここ2ヶ月半ほどパンまみれの食生活になっている。朝はパン、昼もパン、夜もパン。パン。パン。パン。たまにドーナツ。そしてパン。おそろしくパンまみれの生活。普通なら嫌気がさすよ、と色んな人に言われたし、自分でもそうなると思っていた。が、しかし。食を愛する浩子、ここで、パン大好きになっちゃいました宣言、しちゃいます。(まぁ~、我ながら簡単。)大阪、神戸、京都、ざっと軽く100軒分以上のパンを食べた結果、「ちょっと待って。パンってスゴイんですけど。」となったワケで。うーん、我ながら簡単。美味しいものにトコっトン弱い。天然酵母だの、イースト菌だの、と蘊蓄たれてもいいのだけれど、スイマセン、わたくし感覚勝負なもので。ハード系もデニッシュも、クリームもあんもメロンも惣菜もサンドも、とにかく美味しい! スゴイ! 全部スキスキスキ! …と、なってしまったのです。ごはんの存在を忘れてしまうくらい、パンを愛する人になってしまった浩子。今後の食生活にどんな効果をもたらすのか、自分でも楽しみですぞ。くぷ。
でもスイマセン。ぶっちゃけ、パン以外のものも食べてました。そりゃそうさ。(突如開き直る。)2ヶ月半ずーっとパン食なワケがない。焼肉や寿司、もつ鍋も挟みこみーの、ワイン飲みーの、パン食べーの、である。事実、6月下旬のある日、パンを食べ過ぎて体内の小麦率が上昇しすぎたらしく夜に何かの線が切れ、心斎橋の[龍ノ巣]にホルモン焼&もつ鍋に走ったなんてこともあった。7月あたまはド平日にかかわらず、2日連続で焼肉なんて日も。・・・ありゃ。こう改めて書いてみると、やっぱり突然パン食になったことで何か反動がきている様子。やっぱり身体は嘘つけないってことか。まぁ、しょーがない。パン最高、小麦バンザイ。そんな精神で、パン本編集最後まで突っ走るぞっ。おーっ。
それにしても思うこと(というか伝えたいこと)は、パンって本当に安い、ってこと。自分でも取材で何軒かお話を聞くことができたのだけれど、職人さんのお話を聞いていると、その情熱に何度も何度も心打たれた。ホント、ちょっと涙ぐむくらい。単価がナンひゃく円のものだけれど、その中には職人さんの思いがぎゅうぎゅうに詰まっている。美味しいパンを作るため、お客さんに「美味しい!」ってニッコリ笑ってもらうために、パン職人さんは毎日毎日、本当に実直に真面目に堅実にパン作りをしてくれている。(実際、パン職人さんはストイックな人が本当に多かった。)そして、そんなパン屋さんが近くにあって買えることは、本当に幸せなことなのだ。今まで何の気なしに食べていたパンに、価値を見出せるようになったのは、この本の編集担当になれたおかげ、そして今の仕事のおかげだと思うと、とってもとっても嬉しい。
今回この期間に見つけた素敵なパン屋さんを挙げようと思ったけれど、考え出したら本気で枚挙に暇がないので、9月あたま発売の「パンの本」を見て頂けたらウレシスです。そこに思ったことも感じたこともできるだけアウトプットしたつもりなので。(無理矢理ドーナツもくいこませたほど。)
だって、世の中(てか関西)には美味しいパン屋さんが幸せすぎるくらいたくさんあるんだもの。知らなきゃ損しちゃうぞ。