高雄啓三の「ボストンのお茶会」・2001

Keizo Takao's Boston Tea Party

 

2001年12月29日

内田先生

お忙しそうですね。

しかしお元気そうで何よりです。

 

>ボストンは寒そうですね。

>さっそく月曜にでも「ボストン便り」をアップしておきます。

>お風邪を召さぬように。

 

あのメールを出してから急激に寒くなりました。

アメリカのウィルスに免疫のない私は見事にインフルエンザに罹ってしまいました。

とりあえず日本から持ってきたパブロンを飲んでいたのですが、効いているのかいないのかよく分からない状態で一週間を過ごしました。

結局パブロンの小瓶を一瓶空にしても本調子には戻らず、しばらく寝て過ごしていました。

 

やっと体調が戻ってきたところです。

この年末は(といっても後3日しかありませんが)、ゆっくり休養を取りたいと思っています。

 

>こっちは火曜日が納会です。高雄くんのいない納会というのはちょっと寂しいです。

 

ああ、納会。

いいですね。

こちらではそういった行事といえばクリスマスパーティーぐらいですね。

とはいえ、まだ研究関係のコミュニティにしか属してないので

Center for Leaning and Memory のパーティーがあっただけです。

ちょっと寂しいですね…。

 

こちらではクリスマスというと基本的にバケーションのようです。

本当に街から人が消えていました。

電車に載ってもガラガラでしたし…。

アパートに帰っても他の部屋の住人は皆帰省しているようでした。

家族でバケーションを楽しむというのが一般的なのですかね。

日本とはずいぶん違うのだと感じます。

 

しかし、クリスマスにしろなんにしろ

来て間もない人間は遊ぶに遊べないので不思議な感覚です。

予想通り、研究室にはおそらく他にすることがない東洋人(主に日本人)がいつも通り来ていました。

私もその中の一人なのですが…。

しかしそのおかげで研究に関してはずいぶんと進んでいきそうです。

 

 

結局、今回の年越しはボストンで迎えることになりました。

多少は日本人らしく正月気分に浸りたいものですが、こちらでは2日ぐらいからみなさん普通に仕事をされるようなのでそうもいかないようです。

 

それではよい年をお迎え下さい。

高雄啓三

 

22 Dec

内田先生

甲野善紀先生の講習会は大成功だったようですね。

是非とも次の次の次ぐらいには参加したいものです。

今の航空運賃がこのまま維持されてしまえば、

これだけのために日本に帰ってもそんなに高くないとも思いますが。

 

さて、今回は初の写真付きで、初雪便りです。

寒い寒いと言われていながらも、私が来てからは季節はずれの暖気続きで

覚悟を決めてきた身としてはいささか拍子抜けの感もあったのですが、

ついに初雪が降りました。

ニュースでも "First Snow" と明るく伝えていました。

 

私もまだ子供なのか、雪が降り始めるのを見るとちょっとわくわくしてしまいます。

写真はその翌朝、買い物に行くためにまず車に積もった雪を下ろしているところです。

撮影はルームメイト、車もルームメイトのものです。

誤解の内容に付け加えておきますが、

別に私がこき使われてるわけではありません。

基本的にはルームメイトが雪下ろしをしているのを私が写真に撮っていたのですが、

ちょっとだけ私の写真も撮ろうと言うことでやってるフリをしているだけです。

 

その日はルームメイトと車でショッピングモールに買い物に行きました。

タイヤを交換しなきゃいけないのかしらとか思っていたら、

こちらでは「オールシーズン」というタイヤが一般的のようで、

雪を下ろしてかき分けて、道を造ったほかには何も特別なことはせずに、

いつも通り車を走らせることが出来ました。

 

 

さて、雪の話だけではなんなので、ショッピングモールでのお話を少し。

ショッピングモールでなんと「お好み焼きや」を発見しました。

どうやら日本人がやっているようで、店の奥から日本でならどこにでもいそうな

兄ちゃんがのそのそと出てきました。

これは頑張ってもらわねばと思い一通り世間話をしてお好み焼きを食べることにしました。

待つこと15分。

その間に私とルームメイトは「どうすればこの店がはやるようになるのか」について親身に話し合っていたりします。

 

そして出てきたお好み焼き。

紙皿で出てくるのは仕方のないことでしょう。

それでも上にかかったソースと青海苔が期待をそそります。

なんか、柔らかい。

…水っぽい。ぐちゃぐちゃになってきた。

…ソースが妙に甘い。

この店は一体、誰をターゲットにしてるのか?

それまで弾んでいた会話は沈黙に変わり、無言でお好み焼きを平らげました。

危うく店主の兄ちゃんに向かって説教モードになりそうなところを何とかこらえて帰りの車に乗り込みました。

 

ありがちなケースですが、日本で修行してないんでしょうね。

アメリカでやれば何とかなると思ったのでしょうけど…。

ちょっと複雑な気持ちになりました。

そうは言っても頑張って欲しいんですけどね、在米の日本人には。

 

やっぱり説教した方が良かったのだろうか?

でも私もロクに修行してない若造だからな…。

 

 

翌日、外を見るとそのままに雪が残っていました。

そりゃさすがに毎日雪が残っていたらちょっと気が滅入るのかも知れませんね。

そうそう雪にわくわくもしていられないと思いました。

 

今朝も氷点下でした。

(こちらは華氏で表示されるのでいまいち実感がわかないんですけどね。28度とか言われても…)

 

それでは失礼します。

 

高雄啓三

 

27 Nov.

内田先生

この週末は日本では勤労感謝の日とかで連休だったのですよね。

こちらでも Thanksgiving day (感謝祭)ということで連休でした。

どうやらこちらではこの連休が日本でいうところの盆か正月という感じで、

それぞれ故郷に帰ったりしてて街から人がいなくなります。

お店もほとんど閉まってて閑散としています。

そして日本の正月と同じでレンタルビデオ屋さんは開いていました。

 

私はといえば日本での正月の過ごし方と同じく、ほとんど寝てたような気がします。

ルームメイトの友人が遊びに来ていたので、一緒に食事をしたりはしましたが…。

この辺も家族のところに親戚が来たかと思えば日本にいたときと全く同じですね。

 

さっそくの「お茶会事件簿」ありがとうございました。

では前回のが0号で今回を第一号ということにしましょう。

 

どんなペースで続くのやら皆目見当が付きませんが、楽しんでいただけたら幸いです。

 

ボストンと聞くと「ティーパーティ」というふうに反応してしまうのは、こどものときに世界史の受験勉強で刷り込まれた悲しいサガでございます。

 

ウッキーに「なんでお茶会なんですか?」と聞かれたので、1773年にボストンで英国の「お茶船」三隻のお茶が海に捨てられて、それが独立戦争の遠因になったのだよ、というお話をしてあげました。

 

いやいや、「ボストン」=>「ティーバーティ」だけならただの受験勉強の名残ですが、人に話して聞かせられるなら「教養」ですね。

悲しいサガとはいいますまい。

四書五経のかわりに我々は受験勉強してた筈なんですから…。

 

私としては、高雄くんがボストンの郊外のティールームでほっこり紅茶をのんでいるシーンが浮かんでるんですけどね。

いいイメージですね。

「茶会へようこそ」なんですね。

そうありたいものです。

ところで件のボストンティーパーティ以降、アメリカでは紅茶よりもコーヒーがよく飲まれるようになったと言われています。

実際、コーヒーショップばかりが街中では目に付きます。

 

私も朝はコーヒーをよく飲むのですが、こちらにきて意外なものが見つからなくて困っています。

それはコーヒードリッパー。

コーヒーサーバーの上にちょこんと乗っけてフィルターを支えるあの「ろうと」みたいなものですが、

あれがどこに行っても見つからないのです。

理由はおそらく単純で、コーヒーメーカーが普及しているからです。

家族で使うならいざ知らず、一人で朝、カップ一杯のコーヒーを飲むためにコーヒーメーカーを購入するという気にはなれません。

そもそもコーヒーメーカーで淹れるコーヒーよりも、自分の手でドリッパーにお湯を注いで淹れるコーヒーの方が絶対に美味しいと私は信じているのですが、どうでしょう?

しかし味よりも合理性重視のアメリカ人にそんな論理は通用しません。

どう考えたってコーヒーメーカーの方が楽に、しかも大量に出来ますから。

 

淹れ方によって味が変わるなんて、信じてもらえないのでしょうかね。

一人でコーヒーを飲むためのグッズとして一般的なのはどうやら豆(粉)とお湯を一緒にカップに入れて、上から金網みたいなもので粉だけ下に押し下げるというもののようです。

何となくおいしくなさそうなので使っていません。

ジャワコーヒーだと思えばそれでいいのですが…。

あと、こちらで飲むコーヒーの特徴としてはカップにふたが付いててそこに飲み口になる小さな穴があるというところでしょうか。

歩きながら飲む分にはいいのですが、熱いものをストローで飲むような形になるのであまり得意ではありません。

香りを楽しむという発想はあまり持っていないようです。

 

こちらのコーヒーショップには砂糖やミルクを入れるコーナーがあるのが普通です。

そこには砂糖は普通の砂糖とカロリーオフの甘味料、ミルクは普通の牛乳とクリーム、場合によってはカロリーオフのクリーム、ハーフ&ハーフという牛乳とクリームが合わさったものがあります。

ここまでなら何も驚くことはないのですが、

そこにさらにあるのがシナモン、ナツメグ、チョコレート、バニラ、といったパウダーです。

香りを楽しむのなら香料を入れましょうということですね。まったくもって合理的です。

基本的に日本の喫茶店で飲むコーヒーと違ってそんなに美味しくなくてさらに量も多いので、(ホットコーヒーでもレギュラーサイズは500ccぐらい、スモールでも350ccぐらいはあります)

ブラックで飲むのは味覚を多少麻痺させないとちょっとつらいかもしれません。

そう出来ない場合はミルクと砂糖をいっぱい入れて、シナモンで香り付けしましょう。

当然、まったく別の飲み物に変わります。

 

ただし、店員さんが砂糖とミルクを入れてくれる場合は要注意です。

場合によっては中華のレンゲに山盛り三杯ぐらいの砂糖が放り込まれることがあります。

相当によく振っても(この時もフタが大活躍です)、カップの底にどろどろした甘い物体が残るほどの量です。

当然、途中で飲むのをあきらめることになります。

 

そしてこちらのコーヒーショップで必ずあるのは decaf つまり、カフェインレスコーヒーです。

カフェインを摂りたいという欲求と、コーヒーを飲みたいという欲求が相反することは私にはないので

今のところ飲んだことはありません。

アメリカ人の健康志向の現れですね。

しかしカフェインレスコーヒーばかり飲むことでリューマチになるリスクがあがるという研究結果が出てたりするのでやっぱりこういう不自然な飲み物は飲むまいと思ったりします。

 

というわけで自宅でおいしいコーヒーを入れるために、今でもコーヒードリッパーを求めて街をうろついていたりします。

もちろん他にもいろいろと探していて見つからないものがあるのですが、それはまたおいおいお話しします。

 

アメリカもいろいろたいへんみたいですね。

カブールも陥落したみたいだし、これからアフガンはどうなるのでありましょう。はたまた追い詰められたオサマ・ビンラディンの「窮鼠の逆襲」はどのような恐ろしいテロを結果するのでありましょう。

 

アフガン情勢はこちらでも毎日ニュースが流れてきます。

タリバン撤退後にヒゲを剃る男性や音楽や映画に興じる人々、顔を見せている女性達の映像はいかにもアメリカ的なニュースの作り方だと思ってみていました。

しかしその一方で北部同盟によるタリバン兵の処刑、アルカイダによる降伏したタリバン兵に対する粛清、民族間での衝突、オサマ・ビンラディン発見即射殺の指令という情報も入ってきます。

「正義」というものに対する考え方を根底からぐらつかされてしまうような情報がいっぱいなのですが、

アメリカ人はアメリカの「正義」というものをここまで疑わないものかと感心すると同時にちょっと怖くも思います。

 

テロリスト達は世界中に潜伏しているはずです。

9/11の実行犯も何年もの間、ここボストンで静かに暮らしていた人なんですよね。

相手はどんな境遇にも絶望しない、そして死を厭わない、そんな人々ですので最後の最後まで我々に不安と恐怖を与え続ける事になるかと思います。

 

ともかく、ご無事を祈っております。

 

ありがとうございます。

世界中の人々が自分の知人、友人、そして家族に対してそう祈るだけでこの世の中は完全に平和になると思うのですが、なかなかそう行かないのはなぜなんでしょうね。

それでは失礼します。

 

12 Nov.

早速掲載して下さったようで、

私が見るよりも先に反響のメールが届いていました。

嬉しいものですね。

 

さっそくのご快諾ありがとうございます。

題名は「高雄啓三のボストン・ティー・パーティ」と勝手に決定しました。

 

ティー・パーティですか。いいですね。

「投げ捨てろ!」という意味合いは含まれているのでしょうか?

 

さっそくこれから大学へ行ってアップロードすることにします。

デジカメで写真も送って下さいね。

写真ですか…、鋭意努力します。

何せ貧しいので…。

とりあえず、前回のは0号ということで、

1号としてボストンにたどり着くまでの話でもしましょう。

「一人でお引っ越し」状態なので大変だったという苦労話です。

 

9/11のテロ以来、飛行機に持ち込める荷物に対する規制がとても厳しくなってまして、荷物が微妙に限界を超えていた私は(なにせ引っ越しですから)結構大変でした。

 

荷物はスーツケース2個(大、中)、それに山登り用のリュックと普段使ってる肩掛けカバン。

スーツケースは1つあたり32 kgと聞いていたので二つともきっかり32 kgにしてありました。

でもこれに関しては多少オーバーしてても良かったみたいですね。なんの問題なく預けられました。

 

問題はリュックでした。山登り用のリュックです。腰ぐらいから頭の高さまであるリュックです。

 

やはり持ち込みには大きすぎるといわれてしまいました。持ち込み荷物の大きさを示す鉄製のフレームがありまして、それに入らなきゃだめということになっていました。普段なら持ち込みにもつの大きさどころか個数さえもそんなに問題にされないのですが、今回はさすがに厳しかったです。肩掛けカバンはノートパソコンということにすると持ち込むことが出来ました。

しかし、リュックを預けるとボストンまで2万2千円かかると言われてしまい、なんとしてでもフレームに入れなければならないと決意しました。涙ながらにリュックからものを出し(諦めて…)、無理矢理押し込もうとしました。汗をだらだらかきながら格闘して、何とかなったかなということろで、

「お金はいいので、預けて下さい。」というオファーがエアカナダの方から出されました。

あまりにも哀れに見えたのでしょうか、あるいは見苦しかったのでしょうか。何にせよ、感謝。

 

そう、エアカナダを使いました。理由はキャンペーンで安かったから。そのかわり、すべてバンクーバー乗り換えで目的地に向かいます。ちなみに片道だと8万円、それが往復で5万ちょいでした。注意する点としては、窓口で片道と言ってしまうと往復のチケットは売ってくれないということです。ちゃんと帰りの日程まで考えておく必要があります。

 

さて荷物ですが、乗り換えのためバンクーバーでいったん受け取り、また預けなければなりませんでした。当然、またフレームと格闘することになりました。(日本で預ける事になったのでフレームになんとか入ったところからちょっとだけ膨らんでいたのでした。)

チェックインの行列を仕切っている男の人には「こんなもんだめだ。預けろ。」と言われながらも、 奥のカウンターの女の人に「いいや、これはフレームに入るんだ。日本では入ったんだ。これから入れてみるから見てくれ。」 と言ってフレームにリュックを押し込みました(この辺の会話は「一応」英語です)。

 

この時あまりに一生懸命になって、左手の親指を突き指してしまいました。実は今でもまだちょっと痛いんです(11/12現在)。で、格闘しているうちにカウンターの女性が 「分かった、分かった。入りそうに見える。」 と言ってくれたので持ち込みが可能になりました。

 

そのままカナダにいながらアメリカの入国審査がありました。重い荷物を背負ってしかも荷物に入りきらなかったコートを羽織っている私はかなり汗をかいていてかつ疲れきっていました。ちょっとあやしかったかもしれません。しかし何事もなく入国審査を通過してボストン行きの飛行機に乗ることが出来ました。

 

ところでバンクーバーでのアメリカ入国審査は どうやらいいかげんなことで有名らしいです。 MITの International Scholars Office のスタッフがオリエンテーションで 「書類の有効期限が切れててもバンクーバーからなら来れるかもね。」 なんて言ってました。 …そんなことでテロリストがいっぱいは行って来たらどうするんでしょう。

 

ともあれ、そんなこんなでボストンに無事に到着したのでした。

 

話は変わりますが昨日ニューヨークで飛行機の墜落事故がありましたね。私は研究室にいたのですが、その日は月曜日だったのになぜが入り口は鍵が閉まってるし、ほとんど誰もいませんでした。ですからそのニュースを知って、戒厳令でも出たのかとかなり不安になりました。

が、休日だったんですねアメリカは。退役軍人の日だったそうです、知らなかったです。何にせよ、テロじゃなさそうなのでほっとしています。でもアメリカン航空は…、どっちにしても苦しいことになるでしょうね。

 

それでは失礼します。

 

9 Nov.

内田先生

元気そうで何よりです。

安心しました。

 

メールありがとう。

ようやく生活が始められたようで、ご同慶の至りです。

ありがとうございます。

そんな言葉をいただくと神戸での日々を非常にいとおしく感じます。

私にとっていくつかの幸運な出会いのひとつです。

 

風邪はもう治りましたし、学祭演武会も無事に終わりました。

ホームページで拝見しました。

楽しそうでいいですね、情景が目に浮かぶようです。

 

最近ホームページが更新できないのは、大学のサーバーがダウンしてしまって、研究室のマックからの送信が途絶しているためです。(マックで作ってGeocities にのっけているのです)

一気に更新してましたね。

拝見しました。

多田先生の大学生に対する教え方について、確かにおっしゃるとおりで、(とりあえず東大生に関しては)とにかく「それぞれ自分の専門分野で生かす」というのを主眼に指導して下さっています。

本当に武道に目覚めてしまった人にはそれがちょっと物足りないという話もありますが…。

私個人に関して言えば、多田先生のような教え方でなければここまで続けて来れなかっただろうと思います。

今や武道そのものも非常に面白いのですが。

 

そういえば、Geocities が先日友人たちの間で話題になりました。

http://slashdot.jp/article.pl?sid=01/10/06/2048212

このような話もあるそうです。

まあ、どういうことになるのかわかりませんが、今後HPの内容を出版するときには頭の隅にでも置いて置いたらいかがでしょうか。

ゴシップネタではありますが…。

 

学祭には北澤さんが来てくれました。

そのあとはうちでいつもの大宴会。(おでんと炊き込みご飯とキムチ鍋)

ああ、いいですね。

この季節はやっぱり「だしのきいた温かいもの」がいいですね。

非常に恋しいです。

そういう理由ではなかったのですが、

先日、ルームメイトと「居酒屋」という提灯の出てる"TOKYO-CITY"という韓国ー日本料理屋に行きました。

メニューにお寿司があったのでいくつか頼んだのですが、

意外と美味しいネタもあったりして感心してました(特にヒラメ:おそらく地物)。

しかし、最後にそれはかき消されました。

ホタテの貝柱のお寿司。

軍艦巻きで出てきました。

そんなに不思議には思いませんでした。

でも口に入れた瞬間、何か異質なものを感じました。

まあ、海苔が湿気てるのかななんて思ったんですが、

違いました。口を動かしはじめて解りました。

表情が曇りました。

なんと、

ネタの下には、

マスタードマヨネーズが入っていたのです!

あんびりーばぶるな体験でした。

 

昔食べたところでは鉄火巻きにすべからくクリームチーズが入っていましたがこれは

見て分かったので回避できたのですが…。今回はやられました。

 

もはやご飯の上にポテトチップがのっていても驚かなくなりちょっとは馴染んだかと

自惚れていましたが、

とんでもない。やっぱりアメリカは油断できません。

 

これからニューイングランドは寒くなるでしょうが、どうかお大事に。

大きな河が全部凍り付くらしいです。

その上を渡れるという話なのでちょっと楽しみです。

やっぱり噴水も出してると凍るみたいですよ?(まだ騙されてるのだろうか?)

どちらも確認できたら写真でもお送りします。

あと北にいることを実感させるのはこの季節の日照時間の短さです。

今ちょうど午後5時ですが、もうほとんど真っ暗です。

冬になると4時ぐらいで暗くなってしまうとのこと。

そのかわり夏は10時ぐらいまで明るいとのこと。

こんなことは北極圏の話とばかり思っていましたが、ボストンでもそうなんですね。

驚きました。

 

甲野善紀氏の講演・講習会も迫ってきていますね。

うらやましい限りです。

是非、記録していただいて私にも何らかの形で享受させてもらいたいものです。

 

ちょっと長くなりましたがご容赦下さい。

それではまた。

失礼します。

 

高雄啓三

Keizo Takao <keizo@mit.edu>

(Graduate student of Kyoto University, Japan)

Center for Learning and Memory

Massachusetts Institute of Technology E18-278

77 Massachusetts Avenue Cambridge 02139 MA. USA